NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は2023年6月28日、アクセス回線をワイヤレス化することで、固定電話回線における場所の制約や工事の手間などを解消する「Arcstar IP Voiceワイヤレス」と、モバイル端末で固定電話番号による発着信を実現することで、オフィスの電話環境のフルモバイル化を可能とする「モバイル オフィス番号セット」を今月30日より提供開始すると発表した。
Arcstar IP Voiceワイヤレスは、固定電話回線を敷設することなく固定電話機で0ABJ番号が利用可能なサービス。事務所間の通話が無料で、NTTドコモの法人モバイル向け音声通話が月額定額となるプランなども提供する。
「Arcstar IP Voiceワイヤレス」イメージ
アクセス回線がワイヤレス化されているため、事務所や工場、郊外型のモールなどレイアウトやテナント位置の変更が多い場所で、都度、固定電話回線の手配をすることなく、自由に固定電話を利用できる。固定電話回線の敷設が難しい場所での利用や固定電話回線の敷設に伴う工事の手配や費用も削減される。
アナログの固定電話機やG3のFAXなど利用中の端末をそのまま利用できるので、新たな設備投資は不要。転送などの付加機能も利用でき、従来の法人向け固定電話に求められる役割を遜色なく担うことが可能だ。
モバイル オフィス番号セットは、モバイル端末で、090などのモバイル向け電話番号に加え、0ABJ番号での発着信が可能なサービス。ドコモのモバイルを利用した場合、他の通信事業者と比べ利用料金が割安となる。モバイル向け電話番号と0ABJ番号を発着信できるため、モバイル端末1台でオフィスと個人の電話環境を構築することができる。
「モバイル オフィス番号セット」イメージ
ハイブリッドワークやフリーアドレス、新規事務所の開設などを検討する企業が特定の場所に限らない電話対応や、初期投資を抑えた音声通信環境の整備が可能だという。