ソフトバンクモバイル、夏モデルのテーマはTwitter

ソフトバンクモバイルは2010年5月18日、夏商戦向けの新製品20機種を発表した。

「唯一最大のテーマはTwitter」(孫正義社長)という言葉通り、壇上のスクリーンにはソフトバンクに寄せられた“つぶやき”が表示されるなど、Twitter一色の発表会となった。

ソフトバンクモバイルの孫正義社長(左)と女優の上戸彩さん

ソフトバンクでは、夏モデルの音声端末に①待受画面から簡単にTwitterへのアクセスを可能とする「Twitterウィジェット」、②Twitterクライアントソフト「TweetMe for S!アプリ」、③有名人のつぶやきなどを簡単に検索できるウィジェット「twinavi」の全部またはいずれかを搭載する。プリインストールされていない機種も、6月中旬以降に提供を開始する「ツィッターおまとめサイト」からダウロードできる。

「Twitterケータイ、通称“ツイケー”という言葉をはやらせたい」と孫社長は語った。

端末のラインナップは全体的には既存端末のマイナーチェンジが中心だが、その中でシニア向けの「かんたん携帯」が充実している。すでに発売ずみの「GENT 841SH s」のほか、「843SH」「840Z」の計3機種が発売される。

840Zは中国ZTE製で、同社の音声端末が国内向けに投入されるのは今回が初めてとなる。

ZTEは「みまもりカメラ Z001」「同 Z002」も9月下旬以降、発売する。あらかじめ指定した携帯電話からSMSを送るだけで、自宅の様子などを撮影し、メールで返信できるという製品。こうした非音声端末は成長市場として通信事業者各社が期待を寄せている分野であり、今後他社が追随してくることが予想される。

ZTEの「みまもりカメラ」は、留守宅のペットの見守りや防犯の用途が想定される

ソフトバンクがTwitterと並び注力しているのが、動画配信サービス「Ustream」だ。子会社のTVバンクと米Ustreamの合弁で「Ustream Asia」を新たに設立し、iPhone向けUstreamアプリの日本語版の提供など国内における事業展開を強化する。将来的には、アジアへの展開も視野に入れている。孫社長は「左手にTwitter、右手にUstream、真ん中にiPhoneが新三種の神器であり、これらを広げていきたい」と意気込みを見せた。

ユーザーのデータ通信の利用を促進するため、公衆無線LANサービス「ソフトバンクWi-Fiスポット」も拡大する。17日に発表されたスターバックスコーヒー以外にミニストップや銀だこなど約60社を追加、アクセスポイントを全国1万8000カ所に広げる。

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