原口総務大臣がNTT組織問題の年内結論を指示、「光の道三法」(仮称)を制定へ

原口一博総務大臣は2010年5月18日、「光の道」構想に関連し、NTTの組織問題について、年内に一定の結論を出す方針を示した。この日開催された総務省の「グローバル時代におけるICT政策に関するタスクフォース」(ICTタスクフォース)の政策決定プラットフォームで語った。

会合で原口大臣は、「過去の競争政策のレビュー部会」(第1部会)と「電気通信市場の環境変化への対応検討部会」(第2部会)が合同で5月14日にまとめた「『光の道』構想実現に向けて-基本的方向性-」と題した報告書を受け取った。

報告書ではNTT東西のアクセス網保有部門の在り方に関して、機能分離、グループ内分社化、完全分社化という組織的な再編を行う案と現状維持の計4案を提示。そのうえでNTTの経営形態について、「多角的な視点から総合的な検証が必要」とし、「その検証結果を踏まえ、1年後を目途に、必要な措置を検討・実施」と述べていた。だが原口大臣は、「結論を先送りにすることは絶対にあってはならない。シビアな分野も逃げずにきちんと結論を」と述べ、年内に一定の結論を出すよう、指示した。

原口大臣はまた、各部会の報告書を基に「夏までに『光の道戦略大綱』という形でまとめたい」と語り、併せて「報告書の中身を具体的な行程表にまとめる作業を行う」と述べた。

さらに、これと並行し、「規制改革」「インフラ(電波を含む)」「電子政府」の3テーマからなる「光の道三法」(仮称)をまとめ、来年の通常国会に提出する方針を示した。

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