ラトックシステムは、シリアル機器のRS-232Cコネクタに装着してBluetoothでの通信を可能にする変換アダプター「RS-BT62シリーズ」4製品を、2023年6月下旬より出荷開始する。
同社は2013年に、Bluetooth RS-232C 変換アダプター「REX-BT60」を発売。今回、その機能を引き続き使用できる改良モデルとしてRS-BT62シリーズを開発した。
従来品が8bit対応のみであったのに対して、新製品は7bitにも対応し、旧式のシリアル機器にも接続可能となった。また、機器からの受電についても、従来品は5Vのみ対応していたが新製品では5Vから12Vまでの電源が入力できる。
RS-BT62シリーズは用途に応じて4モデルを選択できる。
「RS-BT62」はRS-232C機器(DCE側)に接続し、BluetoothでWindows PCやAndroidタブレットに接続するベーシックモデル(税込:3万580円)。WindowsではCOMポートデバイスとして認識し、Android端末からは、OS標準のBluetooth設定を使用して接続できる。1台のホストに複数台の同時接続が可能だ。
「RS-BT62」の使用例
「RS-BT62HID」は、RS-232C機器から出力されるデータをキーボードイベントとして取り込み可能なHID Profileモデル(税込:3万580円)。受信データはExcelシートのセルやテキストエディタ、Webアプリに直接文字として入力される。
「RS-BT62HID」の使用例
「RS-BT62M」は、RS-232Cのホスト側(DTE側)を変換し、Bluetoothデバイスと接続するマスターモードモデル(税込:3万2780円)。RS-BT62MをDTE側に装着し、Bluetoothスレーブデバイスと通信する。ハンディターミナルやバーコードリーダー等との接続に用いる。
「RS-BT62M」の使用例
「RS-BT62CR」は、ケーブル接続のRS-232CシステムをBluetooth経由の無線に置き換えできるケーブルリプレイスメントセット(税込:6万280円)。DTE側変換アダプター(RS-BT62M)とDCE側変換アダプター(RS-BT62)のセットで、DTEとDCE双方のシリアルポートに本製品を接続する。
「RS-BT62CR」の使用例
全モデルともBluetooth Version 4.2 BR/EDRに準拠し、Class2に対応。見通し約10mで通信が可能だ。シリアル通信速度は230400bpsまでサポートし、9600bps固定も可能。