NTTドコモは2010年5月18日、夏商戦向けの新機種20モデルを発表した。このうち3機種はスマートフォンで、山田隆持社長は「ユーザーニーズは多様化しており、その中心にあるのがスマートフォンではないか。まさにスマートフォンの新時代が到来したと捉えている」とスマートフォン強化に向けた意気込みを語った。

スマートフォン3機種の内訳は以下の通り。
「LYNX SH-10B」は、auの「IS01」とほぼ同じ仕様で、Android 1.6に対応し、5インチの大画面液晶とQWERTYキーボードを搭載する。タッチタイピングがしやすい「パンタグラフキーボード」により、mixiやTwitterなどの投稿が快適にできる。

「dynapocket T-01B」は、東芝のグローバル端末「K-01」がベースで、Windows Mobile 6.5.3を採用。約4.1インチ有機ELディスプレイとスライド型QWERTYキーボード、静電式タッチパネルを搭載する。

「BlackBerry Bold 9700」は、コンパクトで「同 9000」より約15g軽い約122gと軽量になっている。新たにトラックパッドを採用することで、カーソルの移動・選択が直感的に操作できる。

夏商戦で発売されるスマートフォン3機種

ドコモではスマートフォンのライナップの充実を図っていく考えで、今秋には韓国サムスン電子製のAndroid端末「Galaxy S」をベースにした新製品を発売することも発表された。

これらの製品は新設される「ドコモスマートフォン」というカテゴリーに分類され、個別のブランド名で展開していくという。

（左から）俳優の岡田将生さん、NTTドコモの山田隆持社長、女優の堀北真希さん

ドコモではスマートフォン向けのサービスも強化する。

9月に開始予定のISPサービス「SPモード」は、iモードメールアドレスがスマートフォンでも利用できるようになるほか、コンテンツ購入代金を携帯電話料金と一緒に決済することが可能になる。

会見では、ドコモの3G回線に対応したモバイルWi-Fiルーターがバッファローから発売されることも明らかにされた。

アップル「iPad」のWi-Fi＋3G版は国内ではソフトバンクモバイルの回線のみに対応するが、「ドコモの3G回線でiPad使いたいユーザーは当然いる。その手段としてモバイルルーターを使う方法があるのではないか」と山田社長は話す。

ドコモでは製品の発売に合わせて定額データプランの新規申込み料金割引キャンペーンを実施、1年間、上限額を1575円割り引きし、4410円で提供する。