NTT東など、成田国際空港でローカル5GとTETRAの相互接続に成功

NTT東日本と日本空港無線サービス(以下、NAR)は2023年5月19日、成田国際空港において、ローカル5Gと空港の無線通信基盤であるTETRAの相互接続に成功したと発表した。これにより、ミッションクリティカルプッシュ・トゥ・トーク(MCPTT)搭載したローカル5G対応端末とTETRA端末との音声通話環境を、日本の空港において初めて実現したという。

ローカル5G対応スマートフォン上のWAVE(左)、WAVEとTETRA端末通信試験模様

ローカル5G対応スマートフォン上のWAVE(左)、WAVEとTETRA端末通信試験模様

NARは空港無線のTETRAとともに、TETRAと接続されたMCPTTシステム「WAVE」を運用している。WAVEを活用することで、携帯電話網やローカル5Gを通じて、スマートフォンにインストールされたアプリケーションによる音声通話やテキストメッセージングが可能となる。

今回、このWAVEを成田国際空港に実証実験環境として「ギガらく5G」(参考記事:NTT東が「ギガらく5G」を5月に開始、ローカル5Gを月額30万円台・5年2000万円で|BUSINESS NETWORK)で構築されたローカル5Gシステムと相互接続することで、ローカル5G対応スマホとTETRA端末との間や、当該スマホ同士の閉域網での音声通話を可能とした。これにより、従来の携帯電話網での接続と比較し、より高品質で安定した環境で空港業務を行えるようになる。

実証実験の概要

実証実験の概要

WAVEについては、2023年中のバージョンアップにより、動画通信などのマルチメディア機能や位置情報管理機能等の実装を予定している。

NARはNTT東日本と引き続き連携し、空港におけるローカル5Gの導入を進めるとともに、WAVEに搭載される多彩な機能とTETRAとの相互接続を活かした空港業務のDX化などの提案を行っていくという。

 

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