NECネッツエスアイは2023年4月19日、ローカル5G環境向けセキュリティ運用サービスの提供を開始した。自社のセキュリティオペレーションセンター（SOC）と、トレンドマイクロが提供するモバイルネットワーク向けセキュリティソリューション「Trend Micro Mobile Network Security」を組み合わせたサービスだ。

ローカル5Gでは、IoTデバイスがネットワークに容易に接続できるようになるため、不正デバイスの持ち込みやデバイスの不正利用など、デバイスを発端とした内部からの脅威の増大が懸念されている。また、IoTデバイスはOSやハードウェアの仕様・性能がデバイスによって異なるため、一般的なセキュリティソフトをインストールすることが困難な場合がある。

「5Gネットワークセキュリティ運用サービス for Trend Micro Mobile Network Securit」のイメージ

今回提供を開始する「5Gネットワークセキュリティ運用サービス for Trend Micro Mobile Network Security」は、こうした課題を解決するもの。Trend Micro Mobile Network Security」が有する、以下の機能により、ローカル5Gネットワークの驚異を検知し、SOCに送信する。

・IoTデバイスの真正性チェック：IoTデバイスの識別番号（IMEI）とSIMの固有番号（IMSI）の 組み合わせを照合
・侵入防御（IPS/IDS)：IoTデバイスの脆弱性を悪用する攻撃をブロック
・Web脅威対策：不正なWebサイトへのアクセスをブロック
・異常通信検知：IoTデバイスからの異常通信をブロック

SOCではこれらの情報をもとに、セキュリティアナリストがリアルタイムで脅威の解析を行い、対策立案や通信遮断対応などをトータルでサポートする。

提供価格は月額20万円（税込）から。サービス内容には、ローカル5Gネットワークの監視、脅威の解析とリスク判断、解析結果の報告と推奨対策の提示、緊急隔離対応等が含まれる。セキュリティアナリストが24時間365日体制で緊急時の対応を行う。また、オプションで、機器のインシデント検知状況や傾向、監視状況等の月次レポートも提供する。