パナソニック コネクトは2023年3月31日、シー・ティー・ワイ(以下、CTY)がパナソニック コネクトの「ローカル5Gシステム」を導入し、CTYの無線サービスとして運用開始すると発表した。
四日市市は、「四日市スマートリージョン・コア実行計画」に基づき、まちなかの回遊性向上による賑わいの展開、都市の魅力・暮らしの質向上、交流人口の増加、防災機能の向上などを目的に中心市街地のスマート化を推進しており、次世代モビリティ・システムとして自動運転、パブリックスペースやバスターミナルの整備、災害情報提供や避難誘導などを検討している。
四日市市の様子
このたび、スマート化を実現する通信インフラとして、CTYが近鉄四日市駅周辺からJR四日市駅までの中央通りを中心とした約1.6 kmのエリア内にローカル5Gを整備した。四日市市ですでに構築済みのCTYの光回線網にパナソニック コネクトのローカル5Gを組み合わせ、エリア内の自治体や企業向けに無線閉域通信サービスを展開することで、様々なICTソリューションによる付加価値の高いサービスの提供が可能になるという。
ローカル5G基地局
パナソニック コネクトは、複数の無線ネットワークの統合的な管理・運用を実現する「現場マルチネットワークサービス」(参考記事:ローカル5Gも2022年4月に追加、パナソニックが新事業「現場マルチネットワーク」|BUSINESS NETWORK)を提供しており、今回ネットワークの設計・導入から運用・保守までを一貫してサポートする。無線品質の見える化による効率的なサービスエリア構築や、マルチアクセス機能による多様なサービスへのシステム拡張性、NOC(Network Operations Center)による24時間/365日の運用支援サービスの強みを活かし、CTYのローカル5Gのネットワーク構築と安定稼働を支援するとしている。
「現場マルチネットワークサービス」のイメージ
また、ローカル5G基地局の開局に伴い、中央通りの未来を描くイベント「ローカル5G×スマートシティ YOKKAICHI Great Expo」が、四日市市・CTY共催にて本日開催される。ローカル5Gの活用を想定した様々なソリューションが展示されることに加え、ローカル5G×映像制作ソリューション「KAIROS クラウドサービス」によるリモートプロダクションを実施する。
リモートプロダクションの様子
中央通りで撮影するカメラやスマートフォンの映像をローカル5Gでリアルタイムに伝送し、クラウド上でスイッチングを行い、イベント本会場のスクリーンや、CTYのスマートフォンアプリ「CTYコネクト」へライブ配信を行うという。