秋葉原にXR体験施設がオープン XRライブからメタバース・法人向けMRデバイス体験まで

NTTグループのXR(Extended Reality)領域の中核企業であるNTTコノキューは、2023年3月30日よりXRサービス体験施設「XR BASE produced by NTT QONOQ」(以下、XR BASE)を秋葉原駅構内にオープンする。バーチャルアーティストによるXRライブから法人向けMRデバイスのデモ体験まで、XR技術を用いた幅広い体験ができる施設となっている。

2023年3月28日に行われた報道機関向け体験会では、7つのXR技術が紹介された。

まずは、「XRライブ」だ。バーチャルライブシステムを用い、XRを用いた音楽ライブ・イベントを実施できる。体験会では、NTTコノキューが運営するバーチャルアーティスト「Tacitly(タシットリー)」が報道陣を迎え、Tacitlyとのリアルタイムでの掛け合いや音楽ライブも行われた。

バーチャルアーティスト「Tacitly」による音楽ライブ

バーチャルアーティスト「Tacitly」による音楽ライブ

続いて、「360Media(スリーシックスティメディア)」だ。バーチャル空間の中で新しいライフスタイルと出会える、言わば「次世代のECサイト」だ。VRゴーグルは不要で、スマートフォンやタブレット1台で体験が可能だ。例えば、バーチャル空間の中のキャンプ場で、キャンプ用品を購入したり、テントの設営方法に関する記事を読むことができる。また、空間内への商品掲載や顧客データの分析など、法人向けのユースケースも検討しているという。同サービスは2023年4月下旬にリリース予定。

画面からキャンプ用品のレコメンドサイトやテント設営方法に関する記事リンクに飛べる

画面からキャンプ用品のレコメンドサイトやテント設営方法に関する記事リンクに飛べる

3つ目は、「NTT XR Real Support」だ。Mixed Reality(MR)技術を用いた法人向けの遠隔作業支援ソリューションである。電気・ガス・通信などのインフラ業や精密機械を扱う製造業など、様々なユースケースを想定しているという。今回の体験会では、MRデバイスを用いたプラレールの組み立てデモが行われた。作業者がMRデバイスを装着すると、デバイス上に組み立て手順が表示されるのだが、同一の画面が遠隔操作スタッフのPCにも表示される仕組みになっている。同サービスは既に提供開始されており、料金は利用方法によって変動するが、初期費用+月額のアプリ料金で利用できる。

作業者のMRデバイスに表示される画面が、遠隔操作スタッフのPCにも表示される

作業者のMRデバイスに表示される画面が、遠隔操作スタッフのPCにも表示される

4つ目は、「XRデバイス体験」だ。ボリュメトリックビデオと呼ばれる立体映像(3D)の視聴が可能だ。MRデバイスを装着すると、3DCGの猫が目の前に現れる。ハンドジェスチャーを表現することで、猫に餌をあげたり、抱きかかえたりすることができる。

MRデバイスを装着すると、3DCGの猫が現れ、猫を抱きかかえることもできる

MRデバイスを装着すると、3DCGの猫が現れ、猫を抱きかかえることもできる

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