NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は2023年3月24日、プロ野球・埼玉西武ライオンズが2023年シーズンに本拠地・ベルーナドームで販売する新座席「ネット裏テーブル4(5Gマルチアングル機能付)」の提供に協力すると発表した。この座席に設置されたタブレット端末で、リアルタイムに配信される試合中の映像を楽しむことができるという。
NTT Comと埼玉西武ライオンズは、2021年2月にパートナーシップを締結し、スマートスタジアム化に取り組んできた(参考記事:埼玉西武ライオンズがカメラ映像を使ったスタジアム混雑回避の実証実験)。今回の取り組みは、行動制限緩和によりスタジアムの観客が増加する中、観戦体験をより豊かにすることを目指して行うもの。
タブレット端末に配信されるマルチアングルビューの画面
タブレット端末に配信される映像の特徴は以下の3点。1つ目は、複数のカメラによる映像をリアルタイムにマルチアングルビューで常時視聴できる点。テレビでは放送されない、ベンチやブルペンの様子も常時配信されるという。2つ目は、映像を何度でもリプレイ視聴できること。これは、同社の映像配信プラットフォーム「Smart vLive」の追加機能「追いかけ再生(HLS)」をマルチアングル配信と組み合わせて提供した初めてのケースとのことだ。そして、3つ目が遅延を1秒未満に抑えた超低遅延配信である。
NTT Comでは、今後もICTを活用したスマートスタジアムの実現に向け取り組んでいくという。