大型IPセントレックスを導入した山梨県北杜市――運用5年で実証された管理・通信コスト削減効果

2004年に7町村の合併で誕生した北杜市。運用管理の効率化、情報伝達の向上等を目的として整備されたIPセントレックスシステムは現在、どのような効果を上げているのだろうか。

「目に見えない効果」も実感

安定した稼動実績と拠点間の内線化が住民サービスの向上に貢献しているという実感も、菊原・丸茂両氏が本システムを評価する点だ。

「これだけ広い領域に拠点が点在しているにもかかわらず、すべて内線でつながることで連絡効率が向上し、住民からの問い合わせにも円滑に対応できている」と菊原氏は語る。

住民からの問い合わせに対して「掛け直し」の面倒を請うことなく担当部署に転送できる、担当者が異動してもすぐに転送できるといった、1つ1つは小さな実感が積み重なった結果が高い満足度につながっている。

また、丸茂氏の「観光地に関する問い合わせが本庁に入ってきたときも、掛け直してもらうことなく適切な支所・施設に転送できる」という指摘も、環境創造都市の実現を掲げる市にとって見逃せない効果だ。

「数字に表すことはできないが、住民の方々への対応は間違いなく良くなっている」と菊原氏。この評価が、導入効果の高さを何よりも表している。

月刊テレコミュニケーション2009年10月号から転載(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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