HPEがプライベート5G強化へAthonetを買収、Aruba Wi-Fiと統合

ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)が2023年2月23日(米国時間)、伊Athonetの買収を発表した。

Athonetは、企業や通信事業者に4G/5Gモバイルコアネットワークを提供するベンダーで、日本では国内代理店の丸文が販売。2021年5月には5G SA(Stand Alone)対応のローカル5G向け5Gコア「Griffone」をリリースするなどしている。大手移動体通信事業者のほか病院、空港、港湾、公共事業、政府、公共安全機関など、導入案件は世界で450を超えるという。

HPEとAthonetのロゴ

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HPEは、同社の有線/無線LAN(Wi-Fi)ソリューションであるArubaネットワーキングポートフォリオにAthonetのプライベートセルラー技術を組み入れる。これにより、Arubaの企業向け製品の一部として企業に直接プライベートセルラーネットワーキング機能を提供。同時に、通信事業者が顧客向けにプライベート5Gネットワークを迅速に展開することを可能にするとしている。

HPE Communications Technology GroupのVP兼ゼネラルマネージャーであるトム・クレイグ氏は、「HPEは通信事業者および企業向けの最も完全なプライベート5GおよびWi-Fiポートフォリオを持つことになり、HPE GreenLakeを通じてサービスとして提供することになります」とコメントしている。

HPEが提供するクラウド管理型ネットワーク「Aruba Central」とプライベート5Gの統合により、ネットワーク管理者はWi-Fiとプライベート5Gの一括管理、AIによる支援、ワークフローの自動化が行えるようになる。

また、HPE GreenLakeを通じたサービス提供により、Wi-Fiと同様にプライベート5Gについても月額支払いのサブスクリプションとして利用が可能になる。

買収の完了は、規制当局の承認およびその他の慣習的な完了条件に従って、HPEの2023会計年度の第3四半期初旬を予定している。買収完了後、HPEは速やかに、Athonetソリューションを自社の既存の通信ソフトウェア資産と統合。早急に提供を開始する計画だ。

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