i-PROは2月8日、屋外用2眼マルチセンサーカメラの新機種を2023年4月から5月にかけて発売すると発表した。
2眼マルチセンサーカメラとは、2つのカメラユニットを1台に収めたカメラ。同時に2つの画角が撮影できるため、より広角の監視が可能になる。
今回、AIプロセッサー搭載の「Sシリーズ」に2機種、エントリーモデルの「Uシリーズ」に1機種、2眼マルチセンサーカメラを追加する。Sシリーズが4月、Uシリーズが5月に発売となる。価格はいずれもオープン。
異なる2つの画角の撮影を1台で実現することが、この商品の大きな特徴。従来2台のカメラ設置が必要な場所でも1台のカメラで撮影可能なため、省スペース化や導入コストの低減が実現できるという。また、4MPあるいは8MPのカメラユニットを備えており、高画質・広範囲かつ細部の撮影にも適しているとのこと。各カメラユニットは独立して方向調整が可能だ。i-PROは1つのカメラユニットで工場の生産ライン全体を撮影しながら、もう1つのカメラユニットで作業中の従業員の安全を見守るといった用途を提案している。
2眼マルチセンサーカメラの用途例
「Sシリーズ」では動体検知、ナンバー認識、顔検知、人物属性識別、車両属性識別、状態変化検知などの豊富なAIアプリケーションの中から、4つのアプリケーションを選択し利用できる(参考記事:用途が広がるi-PRO製カメラ AIプロセッサ搭載で高度なエッジ処理)。
設置台数が減るため、施工時間・工数が削減できることも利点のひとつだ。
セキュリティ面では、第三者機関発行の電子証明書に加え、FIPS 140-2 Level3に認定されたハードウェアを搭載し、セキュア性能が高い映像監視システムを提供するとしている。