Web会議やクラウドの活用が当たり前になった昨今、それらにアクセスするためのネットワーク帯域のひっ迫が深刻になっている。多くの企業では外部との通信の際、1度データセンターなどでセキュリティ対策を適用した上でアクセスするが、最近のトラフィック増加を対処しきれず、Web会議の利用者などを制限するケースも出てきている。しかし、データセンターへの帯域を増やそうにも「ネットワークへの投資を増やせる企業は限られているのが現状です」とColtテクノロジーサービスの松原孝昌氏は語る。
そこで、採用が急速に進んでいるのがSD-WANである。宛先に応じてトラフィックをルーティングさせる「ローカルブレイクアウト」により、AWSやMicrosoft 365など宛てのトラフィックを高価なMPLS網経由ではなく、安価なインターネットへ直接流すことでコストを抑えることが可能だ。
高い需要を背景にSD-WANベンダーや、それにマネージドサービスを付帯して提供するSIerも増えている。そうしたなかで「当社の場合はグローバルに通信網を提供するキャリアであることが大きな武器となっています」とColtテクノロジーサービスの松下準氏は説明する。
Coltテクノロジーサービス アジアプロダクトマネジメント トランスフォーメーション戦略室
部長 松下準氏(左)、同 プロダクトマネージャー 松原孝昌氏
障害対応もワンストップ 日本の窓口から全世界へ
キャリアがSD-WANを提供するメリットについて、「一番は足回りとなる物理回線と併せて、ワンストップで契約できることです」と松原氏は話す。
調達の迅速化はもちろんだが、障害からも早急に復帰できるようになる。
そもそも、SD-WANを利用すればWANを流れるトラフィック状況などを確認できるため、障害の発生をユーザー自身で検知しやすくなる。だが、仮に障害を早期に発見できても、キャリアとSD-WANをマネージしているベンダーが別々だと、それぞれ個別に連絡し、障害の原因がないか問い合わせて確認する必要がある。
Coltテクノロジーサービスが提供するSD-WANのマネージドサービスでは窓口が一本化されるため、障害時に迅速に原因を特定し、復旧できるのだ。
Coltが提供しているSD-WANポータルの特徴としては「扱いやすい管理画面」を松原氏は挙げる。「顧客体験を高められるよう、シンプルな画面と操作でネットワーク全体を管理できるように設計しています」。管理ポータルが日本語化されている点もありがたい。
SD-WANの管理コンソール。世界中のネットワークを1画面で管理できる(画像クリックで拡大)
「価格面でも競争力があると思っています。特にヨーロッパに事業展開されているユーザーには、サポート体制も含めてコストパフォーマンスでは他社に負けないと自負しています」と松原氏。
同社は1999年、旧KVH時代から日本で活動をしており、当然ながら日本語のサポート窓口も設置している。つまり、ネットワークについてはアンダーレイ/オーバーレイを問わず日本からサポートを受けられるのだ。グローバルに事業を展開する日本企業にとっては頼もしいパートナーになってくれるはずだ。
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