NECは2011年4月14日、ブラジル・サンパウロ市に中南米事業の地域統括会社「NECラテンアメリカ」を設立した。ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、コロンビア、チリ、ベネズエラの中南米6カ国を統括する。
これまでNECは中南米市場において、小型マイクロ波通信システムの「パソリンク」やデジタル放送用送信機などの事業を展開していたが、NECラテンアメリカを設立した今後は、中南米各国の経営資源を相互活用することで、さらにクラウドサービス事業やフェムトセル、LTEなどの事業の拡大を図っていくという。
NECは昨年2月発表の中期経営計画「V2012」においてグローバル5極体制の構築するとしていたが、今回のNECラテンアメリカの設立により、5極すべてで地域事業運営体制を確立したことになる。