MediaTekは世界第4位の売上を誇るファブレス半導体メーカー。1997年の創業以来、成長し続けており、2021年のグループ売上は176億ドル(約2兆4300億円)だ。
「全世界で1万7000人の従業員を抱え、50カ所以上にオフィスを構えている。2020年は109億ドルの売上だったので大きくジャンプアップした。2022年も同様の高い成長率を見込んでいる」とMediaTekの日本法人であるメディアテックジャパン 社長の栫啓介氏は紹介した。
近年の高成長の背景を、 MediaTek コーポレート シニアバイスプレジデントのジェリー・ユー氏は次のように説明した。「当社は4Gビジネスでは後れを取っていたが、5Gでは市場でリーダーシップを発揮できたことで、5G元年である2019年から2022年にかけてはスマートフォン向けSoCの売上を約4倍に伸ばすことができた。5Gの機運が高まり続けている中で、エントリーモデルからフラグシップモデルまで対応できることが当社の成長を支えている」
(左から)MediaTek スマートフォンビジネス 事業部 ジェネラルマネージャー イェンチー・リー氏
同 コーポレート バイスプレジデント マイク・チャン氏
同 コーポレート シニアバイスプレジデント ジェリー・ユー氏
メディアテックジャパン 社長 栫啓介氏
さらに、2019年から2022年にかけてはWi-Fi向けSoCの売り上げが1.5倍になったほか、新領域として自動車など産業向けのSoCも開拓して2倍の売上へ成長できたとしている。