伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2022年10月28日、鉄道車両内の映像をリアルタイムで確認できるLED蛍光灯と高機能カメラが一体となったIoTカメラソリューションを多摩都市モノレールに提供すると発表した。
今回提供したのは、MOYAの高機能ネットワークセンサー「IoTube(アイ・オー・チューブ)」に4GのSIMカードを組み込んだもので、ネットワークを通して収集した動画のリアルタイムでの閲覧や、AIによる動画解析を短期間で実現するプラットフォームサービス。既存の蛍光灯と取り換えるだけで車両内などの様子を撮影することができるため、電気・配線工事のコストが不要で、装飾やレイアウトを崩すことなく簡単に設置することが可能だ。
IoTubeの画像
CTCは、IoTube端末の導入に加え、ライブ映像と過去動画の閲覧、映像データの一次保管や端末の管理を行うクラウドサービス「THEASIGHT(テアサイト)」の開発・提供を担う。
今後CTCは、リアルタイムに車両内の混雑状況を計測するAI、温度や湿度、赤外線サーモグラフィ、煙検知などの各種センサー機能の利用、鉄道業界向けのインターフェースや機能の追加などを含めてTHEASIGHTのさらなる機能拡充を図るとしている。