GUIから簡単に操作可能 複数台の統合運用もサポート
パケットキャプチャ装置は複雑な機器だが、etherExtractor NEOでは、これを簡単に利用できるGUIを用意している。Webブラウザ経由で操作するもので、パケット末尾のFCS(Frame Check Sequence)のキャプチャの有無などを設定し、ポートを選択してキャプチャを開始できる。
etherExtractor NEOシリーズの操作画面。キャプチャ設定を行い、ポートを選択してキャプチャボタンを押すだけ。複数ユーザーでキャプチャイーサネットポートを個別管理することもできる
キャプチャしたパケットはPCAP形式などで出力が可能で、これをWiresharkなどの外部のソフトウェアで解析、可視化などを行う。このとき、簡易なフィルター機能やファイル分割機能が利用できる。
こうしたパケットキャプチャ装置は、大規模なネットワークの一部として動作するため、アルチザネットワークスは、外部からキャプチャやキャプチャデータ出力などを制御できるAPIを用意している。
これを利用することでユーザーはキャプチャデータの自動解析処理、バックアップなどが可能になる。etherExtractor NEOは、大容量のストレージを内蔵しているが、保存できるキャプチャデータに限りがある。APIを使うことで、キャプチャデータを自動的に外部のストレージにバックアップするなどの作業が自動化できるという。
また、同社では、統合管理機能システムを提供しており、複数のetherExtractor NEOの統合管理やデータ検索機能、稼働状況、故障診断などが1カ所から可能になる。
パケットキャプチャ装置には、記録を残しセキュリティ問題や不正がなかったことを証明するという用途にも利用されることがあるが、ほとんどは障害対策として利用することが多いという。
パケットキャプチャには、アドホックで接続して使うポータブルタイプもあるが、大規模で高度なネットワークの場合、障害が発生してからキャプチャを開始しても、問題が再発しない限り原因の究明ができない。
ネットワークに常時接続して一定期間のキャプチャデータを保存するタイプのパケットキャプチャ機器ならば、数時間、数日といったキャプチャが可能になるため、車載のドライブレコーダーのように障害の発生時には、すでに記録が行われていることになる。
ただし、こうした使い方には、ポイントがあり、ネットワーク設計時にキャプチャを行うタップポイントを考慮する必要がある。パケット流量やネットワーク構成によって、複数のタップポイントを設ける必要がある。
アルチザネットワークスのetherExtractorシリーズは、大手モバイルキャリアにも採用されており、全国規模のモバイルネットワークを支えてきた実績がある。
重要なネットワークであればあるほど、パケットキャプチャによる障害対策は、必要になる。こうしたとき、実績があり、キャプチャ性能を保証値として提示できるethorExtractorシリーズは、選択肢となり得るだろう。
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