北海道電力は、ローカル5Gを用いたセンサー機器の無線接続の実証実験に成功した。実証を支援した日鉄ソリューションズ(NSSOL)が2022年8月4日に発表した。
実証は、NSSOL、北海道総合通信網(HOTnet)、日本エマソンの3社の支援のもと、北海道電力の苫東厚真発電所で実施した。4.8GHz帯のローカル5Gを用いて、苫東厚真発電所の設備群に設置したセンサーから収集されたデータを監視サーバーに伝送し、監視者がPCから取得データを表示できることを確認した。
発電所は、各設備に設置したセンサーから取得したデータを用いて、設備の稼働状態を把握・管理している。広大な敷地の発電所では、多数のセンサーと監視サーバーをつなぐ有線ケーブルの敷設・維持コストが高額なため、無線化への期待が高い。
今回の成功を受け、北海道電力とHOTnetは連携してローカル5Gの本番導入の検討を進めていく予定だ。