国内の5Gインフラ投資は「早くもピークを迎えようとしている」とIDC Japanは予測している。

同社が2022年8月2日に発表した市場予測によると、国内5Gネットワークインフラストラクチャ市場の規模は、2022年の3783億1500万円でピークを迎える。その後は緩やかに減少し、2021年～2026年の年間平均成長率（CAGR：Compound Annual Growth Rate）は2.5％となる見通しだ。

2022年にピークを迎える理由は、初期段階での投資規模が大きい5G Coreへの投資が2022年から2023年に集中するからだ。5G Coreの2021年～2026年のCAGRは、マイナス13.0％となる見込みである。

一方、5G RAN（Radio Access Network）の同期間のCAGRは1.8％と予測している。5G基地局の展開スピードは2023年以降低下するが、5Gのサービスエリア拡張は2026年にかけて続くため、投資の減少スピードも5G Coreと比べると緩やかだという。

国内5Gネットワークインフラストラクチャ市場 支出額予測