日本通信は2011年1月28日から、携帯網上での050モバイルIPフォンサービスを開始する。同社のオンラインストアで20日17時から申込受付を開始した。当初は2010年12月下旬に発売したファーウェイ製Android搭載スマートフォン「IDEOS」で利用する。
冒頭で三田聖二社長自らデモを実施した | 詳細を説明する福田尚久専務 |
新サービスは、IDEOSとIDEOS用データ通信SIMを組み合わせ、NTTドコモの携帯網で050番号が利用できるモバイルIPフォンサービスだ。
三田聖二社長は「日本の携帯電話通話料は高く、(三田社長がクリスマス休暇を過ごした)ニューヨークでは3分の1の料金で通話できる。せめて半額の通話料でスマートフォンでの利用を実現したかった」と語る。携帯電話各社の通話料は、2年縛りで基本料980円、通話料30秒21円の横並び料金であることから、2年縛り等の契約条件なしで、月額基本料490円、通話料30秒10円という料金を打ち出した。
月額基本料と通話料は携帯3社の半額に設定した |
半額料金で提供できる理由について福田尚久専務は、「レイヤ2接続による相互接続」を挙げた。これにより、NTTドコモのネットワークを借りる時に「VoIPを通そうが、どんなものをやろうが、一切の制約なく使うことができる」という。
支払い方法もスマートにした。同社は携帯電話の通話料の問題点として、「請求が来るまで、いくら使ったか分からない」ことを挙げた。このため、新たに「bCharge」という専用ソフトウェアを開発。ユーザーはあらかじめお金をチャージしておき、そのなかから基本料および通話料を減算する方法を採用した。チャージはクレジットカード決済となる。オートチャージと追加チャージを用意しており、オートチャージの場合は、初期設定がワンコインチャージとなっており、残高が月額基本料である490円未満になると、自動的に500円をチャージするようになっている。チャージ額はbChargeで変更可能だ。
福田専務は、「まずはIDEOSを利用するサービスとなっているが、今後は端末やSIMを選ばずに050モバイルIPフォンを利用できることを目指したい」と語った。