ゼロトラストのスタートアップIllumioが日本上陸 脅威の横移動を防ぐ

あらゆるトラフィックを信用しない「ゼロトラスト」を掲げるスタートアップの米Illumio(イルミオ)が日本で事業をスタートする。脅威が企業ネットワーク内で拡散する「ラテラルムーブメント(脅威の水平移動)」が大きな課題となっているが、イルミオはネットワークの可視化、セグメント化を実現しやすいソリューションで対抗する。

セキュリティスタートアップの米Illumio(以下、イルミオ)は2021年11月17日、記者説明会を開催し、日本での事業を開始すると発表した。

イルミオは創業8年のセキュリティベンダーで、2020年には米調査会社Foressterより、ゼロトラスト・セグメンテーションソリューションのリーダー企業の評価を獲得した。すでにフォーチュン100の企業の10%が同社ソリューションを採用しているという。

イルミオ 共同創業者兼CEOのアンドリュー・ルービン氏は現在のサイバーセキュリティの状況について、次のように説明した。

「米国を含め、世界的にセキュリティへの投資は増えているが、被害は拡大し続けている。その原因の1つは、少しでも侵入の検知に失敗すると、攻撃者はそこから他のネットワークへの侵入する『ラテラルムーブメント(水平移動)』を実施し、最終的に企業の重要資産へアクセスしてしまうからだ」

サイバー攻撃を成功させてしてしまう要因"

ほとんどのサイバー攻撃を防いでも、侵入に成功した一部のマルウェアが
企業ネットワーク内でラテラルムーブメントを行い、重要資産にたどり着いてしまう

こうした背景から、企業ネットワーク内部からのアクセスも含め、あらゆる通信を信用せず検査するゼロトラストと呼ばれるセキュリティのモデルへの検討が世界的に進んでいる。

イルミオが提供するのはこのゼロトラストを実現するための、「ゼロトラスト・セグメンテーション」を実現するソリューションだ。

「ネットワークを細かくセグメント化することで、脅威の水平移動を抑え込める。これだけでゼロトラストを実現するわけではないが、ゼロトラスト・セグメンテーションが無ければゼロトラストは実現できない」とルービン氏は語った。

イルミオ 共同創業者兼CEOのアンドリュー・ルービン氏
イルミオ 共同創業者兼CEO アンドリュー・ルービン氏

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