企業価値の向上において、DXは欠かせない取り組みだ。しかし自社でDXを推進しようとした場合、具体的に何を実施すればよいのだろうか。IIJグローバルソリューションズの吉田拓未氏は、経済産業省が発表した「DX銘柄2021」をもとに次のように分析する。
IIJグローバルソリューションズ ソリューション本部 XDRスペシャリスト 吉田拓未氏
「DX銘柄に選定された企業が特に重要視し、実践できているポイントは、①情報資産の分析・評価を行い、②トップとDX担当者のコミュニケーションによって、③DX戦略を立案し、企業変革の指標を定めていることだ」
まず1つめの「情報資産の分析・評価」にあたっては、現場のIT環境、セキュリティ、利用されるデータをリアルタイムに把握し、それらが適切な状態か判断・対処する「デジタル・ガバナンス」を整備する必要がある。