「我々のSD-WANはアーミーナイフだ」――Silver PeakのSD-WANプラットフォーム

米Silver Peak Systemsが日本国内での市場戦略を発表。アジア太平洋日本セールス担当バイスプレジデント ディーン・ボーガン氏は「日本の多国籍企業の持つWANの問題を解決するのがSD-WANだ」と繰り返し強調し、同社の多機能なSD-WANプラットフォームをアーミーナイフに例えて説明した。

2019年8月29日、米Silver Peak Systems(以下「Silver Peak」)は日本国内での市場戦略を発表した。

IDCによれば世界でのSD-WAN市場は年々増加しており、現在は50憶ドル規模。日本国内では2018年に約19億円で、2023年には約347億円に達すると予測している。

なぜこれだけSD-WAN市場が成長しているかというと、Office 365やAWSなどクラウドを利用するアプリケーションの増加によって、従来型のWANに限界が来ているからだ。


世界の70%のアプリケーションがクラウドに移行しているという


従来のルーターを中心としたWANでは限界が来ている

例えば大阪拠点からOffice 365を利用する際に、わざわざ東京本社を経由して接続するよりも、自分のモバイル端末からインターネットを経由して接続した方が早い場合がある。こうした中、これまでホステッド型・センター経由で提供されていたものと同じレベルのパフォーマンスをクラウドへの接続においてもどう担保するかという問題があるという。

また、海外に拠点を持つ企業では別の問題もある。現地のMPLS回線、公衆網は日本に比べて値段が高く、回線の質が悪いことだ。

つまり、「日本の多国籍企業は、国内ではクラウドのパフォーマンスの問題を抱えており、海外ではそれに加えて回線の質や値段といった問題を抱えている。こうしたWANの周りの問題は、クラウドに移行するアプリケーションが増えるほどさらに悪化していく」とシルバーピークシステムズ アジア太平洋日本セールス担当バイスプレジデント ディーン・ボーガン氏は指摘する。


シルバーピークシステムズ アジア太平洋日本セールス担当バイスプレジデント ディーン・ボーガン氏

そのうえでボーガン氏は、「こういった問題からお客様を開放するソリューションがSilver PeakのSD-WANだ」とし、同社のSD-WANエッジプラットフォーム「Unity EdgeConnect」が多機能であることを「スイス製のアーミーナイフのようなものだと思ってほしい」と比喩を用いて強調した。

Silver PeakのSD-WANは、日本国内においてはインターネットブレークアウトという形でWANのパフォーマンスを上げるといい、また、他国間の接続に関してはMPLS回線のコストを大幅に下げるという。

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