企業ネットワーク最前線

ネットワン「サブスク拡大」の理由――オンプレとクラウドの中間で新ビジネスモデル

文◎坪田弘樹(編集部) 2019.07.02

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

定額型のサブスクリプションサービスが様々な領域に広がっている。企業のICTインフラも例外ではない。ネットワンが、期間支払型でICT基盤を利用できる“サブスク”型の新モデルで実績を積み上げている。

 
NIer大手のネットワンシステムズが2年前に始めたサブスクリプション型ビジネスが好調だ。

同社は2017年に、サーバーやネットワーク機器、ソフトウェア等で構成されるICT基盤をサービスとして提供する「NetOne“all in”Platform」(以下「all in」)を開始した。ユーザーは構成機器・ソフトを購入する必要がなく、初期投資不要、月次・年次等の期間支払い型で利用できる。現在、この売上高は、全売上の1割近くまで増えているという。

従来の売り切り型ビジネスからの転換を進めるため、3年前に新設されたキャピタルサービス部の部長を務める石橋和明氏は、「お客様に広く受け入れていただき、初年度から倍々で伸び続けている」と話す。

all inは、顧客企業が必要とする「機能」をサービスとして提供するのがコンセプトだ(図表1)。機器/ソフトはネットワンが保有するかたちで、ユーザーが求める機能を実現するためのICT基盤を構築。ユーザーは、保守運用サービスも合わせて利用できる。

対象範囲は「ネットワンが行うビジネスすべて」(石橋氏)。サーバーシステムからネットワーク/セキュリティまで、企業ICT全般にわたって“サブスク化”が可能だ。

 

図表1 NetOne“all in” Platformの提供イメージ
図表1 NetOne“all in” Platformの提供イメージ


クラウドの不満・不便を解消「所有」より「利用」のニーズは年々増しており、Office 365やAWS等のクラウドサービスがその受け皿として普及してきた。一方、オンプレミスシステムの構築を担ってきたSIer/NIerの多くは、依然として旧来のビジネスモデルから抜け出せていない。

ネットワーク機器メーカーも最近では、クラウドWi-FiやSD-WANサービスのように月額課金型で利用できるサービスを手がけてはいるものの、導入時には機器の購入が必要なものが多く、ユーザーの要望を満たしきれていないのが現状だ。

そうしたなか、all inが支持を得た理由は、オンプレミスとクラウドの中間を狙った点にあると石橋氏は語る。

all inのユーザーは機器/ソフトの構成から保守・運用サービスの組み合わせ、支払形態(月次・年次・不均等支払い等)、契約期間まで自由に設計できる。予め決められたメニューから機能や支払方法等を選択しなければならない一般的なクラウドとは異なり、「テーラーメイドで作る」(石橋氏)かたちだ。ユーザーは、クラウドを利用する場合の不満や不便が解消される。キャピタルサービス部 営業統括チーム シニアマネージャーの田崎博之氏は、「オンプレミスと同じイメージでシステムを構築しつつ、クラウドのように支払える」とメリットを語る。

なお、定型的なメニューも用意しているが、顧客の大半が大手企業なため、フルカスタマイズ可能という点が大きな強みになっているという。

 

図表2 オンプレミス/クラウドとNetOne“all in” Platformの比較
図表2 オンプレミス/クラウドとNetOne“all in” Platformの比較

続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

nttcom2005
dit2005
iij2005

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】コロナ・5G・AI 
    ネットワークにいま起きていること、これから向かう先

●コロナ禍とインターネット ●Zoom Japan 佐賀氏インタビューコロナ後もWeb会議は定着」 ●仮想空間に「出社」する時代へ ●ベライゾンビジネスCEOインタビュー「5Gがすべてを変えていく」 ●5Gで実現する「周波数共用」●AIがネットワークトラブルを勝手に解決

[ビジネス最前線]ドコモのローカル5G構築支援策/ソフトバンクのNB-IoT戦略 [ソリューション特集]クラウドプロキシ/脆弱性診断 ほか

>>詳しい目次を見る

スペシャルトピックス

e-Janネットワークス「明日からテレワーク」。そんな急なニーズにも安心・安全に応える

テレワークをすばやく全社展開できる「Splashtop for CACHATTO」

都築電気テレワークと健康経営の実践4年目
その知見をワンストップで提供

働き方改革を推進する都築電気がテレワークに最適なグループウェア!

アライドテレシスNWベンダーならではの脆弱性診断
セキュリティの第一歩はここから!

アライドテレシスなら簡単かつ安価に脆弱性診断ができる!

NTTコミュニケーションズ「ゼロトラストセキュリティ」へ
移行するための5つのポイント

脱・境界型セキュリティを図るための要点をNTT Comに聞いた。

IIJマルチクラウドへの備えはココから
「SaaSが遅い」問題を手軽に解消

Office 365等のSaaSが迫る企業NWの再設計にIIJのクラウドプロキシ!

ジュニパーネットワークスAIがUXを最大化するネットワーク
トラブル解決を自動運転で!

AIが自律的に障害対応するNWを
ジュニパーはすでに商用で安定稼働

レッドハット5G×コンテナ基盤×アプリを
エッジで自律運用

5G時代のNWインフラはエッジも自律運用できるクラウドネイティブへ

シスコシステムズいま知るべき5Gのセキュリティ脅威
大変革時代を「シスコはこう守る」

5G網は様々なサイバーリスクを内包する。シスコはどう対抗するのか。

ゼットスケーラーゼットスケーラーだからできる!
セキュリティとNWの脱・レガシー

オンプレミス非依存のセキュリティと、場所に囚われないNWアクセスを

NetskopeなぜNetskopeならテレワークが進むのか? 秘訣は一元制御にあり!

セキュリティが不安でテレワークが進まない。そんな悩みを簡単解消!

シエナシエナが800G光伝送のトビラ開く
1波長で400Gイーサ×2chを伝送

「800ギガが欲しい」。キャリアやクラウド事業者の声にいち早く応えた

リコーの「ITKeeper Meraki スマートサービス」テレワークは安定した接続環境から

一人情シスでも安心! テレワークを支える安定したネットワーク環境整備をリコーが支援

SigfoxLPWAの先頭集団を行くSigfox
約85万件の大規模導入も!

人口カバー率95%を超えたSigfox。最大の導入事例がニチガスだ。

丸文5G時代の差別化戦略を下支え!

5G時代到来でキャリア、クラウド事業者等が迫られているネットワーク変革の課題解決に注力する丸文

ハイテクインター2.5GHz帯プライベートLTEの
基地局を「100万円以下」で!

ハイテクインターは自営等BWA導入の全ステップをサポート

マクニカネットワークス脱純正トランシーバーで成功例続々
データセンター100G化に新選択肢

サードパーティ製の光トランシーバーでコスト抑制と自由度向上!

ZETAアライアンス“ビジネスになるLPWA”に101社が結集 市場創出に挑むZETA

弾みが付いてきた新興のLPWA規格、ZETA。その可能性を探った。

ガスミエールLPWAで安価にガス事業の効率化!

アズビル金門の「ガスミエール」でLPガス事業の業務効率化!LTE-Mにより遠隔から遮断・復帰も!

ドコモ・システムズNTTグループ23万人を支える
テレワークツール

伝統的な日本企業が作ったツールだから、かゆい所に手が届く!

WhatsUp Goldネットワーク監視に圧倒的使い勝手
安価な導入コストでも厚い支持

中小企業から通信キャリアまで、WhatsUp Goldが人気の理由とは?

MOVEit Transfer / MOVEit Automationデータ保護新時代のファイル転送
HIPAA、GDPRなど各種規制に対応

主要データ保護規制に準拠した安全なファイル転送ソフトの決定版!

moconaviBYODもセキュリティもこれひとつ
本当に明日からできるテレワーク

業務システムのリモート利用や公私分計をセキュアに実現するmoconavi

アライドテレシススモールビジネスのWi-Fi整備は
プロにおまかせ!

アライドテレシスなら安く・早く・楽に・安全に導入・運用してくれる

ソネットSMBに“ちょうどいい”Wi-Fi

高コストはかけたくないが、家庭用では性能が足りない。そんなジレンマを解決できるWi-Fiがあった!

ホワイトペーパー

アクセスランキング

tc_banner191122

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2020 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます