企業ネットワーク最前線

次世代IP映像伝送「SRT」、マイクロソフトやアルジャジーラも惚れた!?

文◎坪田弘樹(編集部) 2019.03.13

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

PALTEK エンジニアリングディビジョン
TS FAE部長 井坂一喜氏

際限なく増大し続けるビデオトラフィックを安定的かつ効率的にIP伝送する新技術が求められている。これに応えるのがSRTだ。日本ではまだ「未知」と言ってよい技術だが、欧米では広く普及し始めている。

 
シスコシステムズの年次調査「Visual Networking Index(VNI)」によれば、世界のIPトラフィックに占めるビデオの割合は現在の75%から2022年には82%に増加する。そのトラフィック量は4倍にも膨らむ。

インターネット動画配信やSNS、そして業務用途でもIPネットワークを使った映像伝送ニーズはますます高まる。これに応えるには、モバイル網やインターネットのように帯域や品質が不安定で混雑に弱いネットワークでも安定的かつ効率的に映像を伝送できる技術が必要だ。

2017年にオープンソース化そこで今、放送/映像配信事業者等から次世代の映像伝送技術として注目されているのが「SRT」だ。

これは元々、カナダのHaivision社が開発した技術である。2014年から同社のコーデック製品に搭載されていたが、2017年4月にオープンソースとして公開された。SRTの普及推進を目的にHaivisionとWowzaが設立したSRTアライアンスには、コーデックメーカーや放送事業者、CDN業者など現在170の企業が参画している。2018年9月にはマイクロソフトも加盟し、Office 365やAzureにSRTを採用することを表明。今後、Office 365のビデオ会議やAzure等でも使われることになる。

SRTはSecure Reliable Transportの略であり、この名称が特徴を表している。①暗号化(Secure)と、②パケット損失を回復する(Reliable)機能を備え、かつ③汎用的なIPネットワークで伝送が可能(Transport)なことから幅広いシーンで利用が可能だ。

 

図表1 SRTプロトコルによる映像伝送のイメージ
図表1 SRTプロトコルによる映像伝送のイメージ


なかでもSRTを特徴付けているのが②だ。不安定なネットワークでも安定した映像伝送が行える仕組みを持つ。SRTアライアンスに加盟する数少ない日本企業の1つ、PALTEKでエンジニアリングディビジョン TS FAE部長を務める井坂一喜氏は「特にリアルタイム性が求められる用途に強い」と話す。
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

extreme1906
nttcom1906sp
saxa1906

>> 関連記事

記事はありません。

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】5Gのホントの実力
[Part1]5G新アプリも米国発に? [Part2]韓国「5G+戦略」の実像 [Part3]実証実験で見えてきた5Gの実力 [Part4]産業イーサを代替できる? さらに進化する5G

●[インタビュー] 慶應義塾大学教授 砂原秀樹氏「IoTセキュリティと情報銀行がインターネット前提社会の基盤」 ●今から始めるGDPR対策 ●メッシュWi-Fiで“超手軽”な無線LAN ●100万円から作れる!Amazon Go型店舗 ●Ansibleでソフトバンクが働き方改革 ●電気もガスもWi-SUNの時代へ ほか

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

Synology話題の「メッシュWi-Fi」を選ぶならSynology

ハード性能に加えてソフト機能も充実! ビジネスにも活用できる。

Cloudian HyperStore企業のGDPR遵守を強力サポート!
EB級ストレージを安価に自社構築

Amazon S3と同等のオブジェクトストレージを自社で構築・運用できる

NEC UNIVERGE SVシリーズクラウドとの連携を容易に実現!
新NEC UNIVERGE SVシリーズ

新端末を組み合わせることで、通話にとどまらない充実した機能

インテルキャリア網もクラウドネイティブへ
5G革命を推進するインテル

インテルが5G時代の新NW実現に向けた取組みを加速させている。

エクストリームネットワークスWi-FiとIoTをAIが自動で管理
10万人のスタジアムに搭載

「Smart OmniEdge」がネットワークエッジのトラブルから解放する!

NTTコミュニケーションズeSIMを本格提供! 垂直統合で企業のIoT活用を支えるNTT Com

国内MVNO初のリモートプロビジョニング対応eSIMサービスも提供開始

サクサキャリア網の利用で高い通話品質
スマホ2台までお試し導入も!

サクサのビジネスホンなら、スマホ内線が途切れない! 使い勝手も◎!
NTTコムウェアスマホ内線で高い通話品質を実現!

交換機開発のノウハウを活かしたNTTコムウェアのクラウドPBXは、高い安定性や優れた通話品質が特徴

日本シエナコミュニケーションズ光伝送網の能力はもっと引き出せる
目指すは“どこでも400G”の世界

シエナが1波800Gbps伝送を可能にする新世代チップを発表した。

アクセスランキング

tc1904
kaden
softbankworld2019

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます