NTTドコモがNTTぷららを子会社化――5G時代に向け映像コンテンツを強化

NTTドコモは2019年2月1日、NTTコミュニケーションズ傘下で映像配信サービスなどを手掛けるNTTぷららを子会社化すると発表した。

映像を軸としたビジネスの創出も目指す

ドコモは2017年5月にぷららの株式33.3%を取得していたが、NTTコミュニケーションズが保有するすべての株式を譲り受け、持分比率は95.4%となる。株式の取得完了日は2019年7月を予定している。

これまでドコモは、ぷららとの協業により「ひかりTV for docomo」を提供してきた。さらに、1月18日に開始した新サービス「新体感ライブ」では、コンテンツ調達やマルチアングルライブの映像配信プラットフォーム、バーチャネル3Dフィギュアシステムでぷららが協力している。

新サービス「新体感ライブ」でもNTTぷららが協力している

ドコモでは子会社化により、映像関連事業をさらに強化し、映像を軸とした新ビジネスの創造を目指す。吉澤和弘社長は「NTTぷららはコンテンツの制作や調達に長けているので、それを配信につなげたい」と述べた。

NTTドコモの吉澤和弘社長

このほか、ECなどの周辺事業、知的財産権ビジネス、映像コンテンツを軸とした広告ビジネスなどにも取り組む。

2020年に商用サービスを開始する5G(第5世代移動通信)では、大容量・低遅延といった特徴を活かし、映像を活用したサービスや新たな視聴スタイルの登場が期待されている。吉澤社長も「5Gにおけるビジネスソリューションの拡大領域が映像であることは間違いない。xR(AR、VR、MR)などのビジネスも拡大していきたい」と語った。

また、ドコモは2019年度第1四半期に2~4割の値下げを実施を予定しており、年間で最大4000億円の顧客還元となる見込み。減収による減益分を非通信分野における拡大で補う計画で、「(ぷららの子会社化による)映像ビジネスの拡大もその一環」(吉澤社長)としている。

ドコモの映像事業の売上は現状1000億円程度だが、ぷららとのシナジー効果により、2025年度には3000円億規模を目指す。

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