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NTT東日本が通信ビルを公開!インターネットを支えるトンネルの内部は?

文◎松本一郎(編集部) 2018.11.22

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NTT東日本は2018年11月21日、記者向けに通信ビル設備見学会を開催し、インターネット接続や電話サービスなどを支える設備の一部を公開した。

まず案内されたのは「とう道」だ。聞きなれない言葉だが、一言で表すと通信ケーブルが通るトンネルのことである。各家庭やビルなどから伸びている光ケーブルやメタルケーブルは電柱などを通り、地下に張り巡らされたとう道を通ってNTTの通信ビルに集められる。

通信ケーブルが張り巡らされたトンネル、とう道の様子。正確な定義は「ケーブル収容空間と保守作業空間の確保を目的として構造された大規模地中構造物」
通信ケーブルが張り巡らされたトンネル、とう道の様子。
正確な定義は「ケーブル収容空間と保守作業空間の確保を目的として構造された大規模地中構造物」

 


NTT東日本はこのとう道を、ICTを駆使して24時間体制で厳格に管理している。まず、IDカードと静脈認証による入退場管理をクリアしないと、とう道には入退場できない。

内部には火災、酸欠ガス、可燃性ガスなどのセンサーによるガス対策や、排水用のポンプが設置され、トンネル全体も耐震設計になっている。実際、阪神淡路大震災の時もNTT系列が管理するとう道は崩落しなかったという。

とう道に設置されている各種設備
とう道に設置されている各種設備

 

このとう道に引き込まれたメタルケーブルと光ケーブルはそれぞれMDF(Main Distributing Frame)とFTM(Fiber Termination Module)という配線盤に束ねられる。MDFはISDNなどメタルケーブルを使ったサービスの加入者減少を受けて、縮小工事を行っているという。

ISDN、ADSL、加入電話などサービスを支えているMDF
ISDN、ADSL、加入電話などサービスを支えているMDF


 
MDFで束ねられたメタルケーブルはさらに加入者交換機/中継交換機に集約され、最終的に電話の相手まで1本のケーブルでつながって提供される。

光ケーブルの場合はFTMからOLT(Optical Line Terminal)で各ケーブルを収束。OLTでは電気信号から光信号への変換も行われ、最終的にプロパイダーのバックボーン回線に接続してインターネットへ接続される。

光ケーブル、メタルケーブルを集約する装置
光ケーブル、メタルケーブルを集約する装置

 
最後に、局舎内外に用意された非常用電源設備についても一部公開された。霞ヶ関ビルでは合計3次ものバックアップが用意されている。

電源設備のバックアップは3段階用意されている
電源設備のバックアップは3段階用意されている

 

1次バックアップは据え置き型の蓄電池で行われ、霞ヶ関ビルの場合は最大約3時間ほど電力を供給できる。

ただし、蓄電池はあくまで”つなぎ”だ。実際には1~2分ほどでディーゼルエンジン/ガスタービンエンジンを搭載した計3台の発電機による、2次バックアップ体制に切り替わる。これにより、約72時間の給電が可能になる。

発電機の概要
発電機の概要



さらに、それでも電力が復旧しない場合は3次バックアップの移動電源車も活用する。こちらはトラックの大きさによって給電可能時間が変わるが、その間に軽油を2次バックアップの発電機に補給することで、絶え間ない給電が可能になる。

3次バックアップの移動電源車。東日本大震災では数台が出動したという
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