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VRと触覚を使って新たな観光スタイルを提案 ―― NTT R&Dフォーラム2018

文◎坪田弘樹(編集部) 2018.02.22

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VR(仮想現実)や360度映像を使って、現地に行かなくてもそこにいるような感覚を味わえる「VR観光」が話題だ。だが、その多くは予め撮影された映像を観るものが大半で、「ココに行きたい!」というパーソナルな要望に応えるのはなかなか難しい。NTT R&Dフォーラム2018では、そんな個別ニーズに応える新たな観光体験が味わえる。キーワードは“のりうつる”だ。


「旅行する時間がない」「準備が大変」「外国語が話せない」など、行きたくても旅行ができない人は多い。

そこで注目を集めているのが、バーチャルな観光体験だ。高精細な360度映像やVR技術によって、例えば自宅に居ながらにして世界の観光名所を巡る体験を味わうことができる。

だが、そうした「VR観光」向けに用意されている映像コンテンツは、いわゆる観光名所が主だ。しかも、予め決まったルートや範囲を行き来することしかできない。自由に道を外れたり、通りすがりに気になった場所に立ち寄るといった観光の醍醐味は薄れてしまう。

ならば、現地の映像を撮るカメラを自由に遠隔操作できればいい――。NTT R&Dフォーラム2018(2018年2月22日・23日開催)では、そんなコンセプトに基づいた新たな観光体験を提案するデモンストレーションが行われている。


ロボヒト(右)を使ったVR体験のデモ。VR歩行器(左)上で歩くと、
360度カメラを背負ったロボヒト(写真はマネキン)が方向指示を受け取る


360度カメラを背負った“ロボヒト”を派遣
遠隔操作というとカメラを搭載したロボットを操ることを想像しがちだが、このデモで使うのはヒトだ。上写真のように、4K解像度360度カメラとマイクを装備した「ロボヒト」が、R&Dフォーラム会場内を歩き回る。離れた場所にいる人がこのロボヒトに遠隔から指示を出して、見たい展示ブースまで行ってもらい、ネットワーク越しに周囲の音声を聞き、その映像を観るわけだ。



ロボヒトが背負うカメラの映像を壁面ディスプレイに表示したもの。
手前のジョイスティックでロボヒトに方向指示を伝えることもできる


ロボットでなくヒトを用いる理由は、曖昧な指示でも理解でき、混雑した場所を安全に移動できるためだ。加えて、展示ブースの説明員と会話する際には、ロボヒトの知識も役に立つ。ロボヒトをアシスト役とすれば、円滑な会話が行える可能性が高まる。

NTTは、この仕組みを観光にも適用したい考えだ。

例えば東京オリンピックの際に、ロボヒトを全国各地の観光地に派遣。オリンピック会場を訪れた外国人観光客がネットワーク越しにロボヒトを操れば、日本国内の様々な場所を観光してもらうことができる。もちろん、日本を訪れることができない外国人が、自国に居ながらにしてロボヒトに“のりうつり”、日本を巡ってもらうことも可能だ。

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