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インターネットを端から端まで見える化する ―― サウザンドアイズが国内市場へ本格参入

文◎坪田弘樹(編集部) 2018.01.19

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自社のネットワークのようにインターネットも見える化できたら――。クラウドの普及などを背景に企業でインターネットの利用が増えているが、その監視と品質管理に悩む管理者は少なくない。この課題を解消するための新たなインターネット監視ソリューションを提供する米サウザンドアイズが日本法人を設立。国内市場に本格参入する。


IaaSやSaaSを使うことが当たり前になったことで、企業のIT/ネットワーク管理者には新たな“悩みの種”が生まれている。クラウドサービス/アプリケーションを使って業務を行う上でベースとなる、インターネットの品質をどう担保するのかという問題だ。

企業が従来から使っているWANは、VPNサービス等を提供する通信事業者がその性能を保証し、かつ運用監視も行う形態が一般的だ。対して、ベストエフォートが前提で、かつ経路も複雑なインターネットはそうはいかない。

当然ながら、クラウドを使う場合、そのパフォーマンスはインターネットの通信品質に大きく依存する。だが、従来型のWANとは違って、インターネットの通信品質を監視し、「つながらない」「速度が遅い」といったトラブルが発生した際に迅速に対処するのは難しい。実際には、経路上のどこで問題が発生しているのかを特定するだけでも非常に困難な作業だ。


米サウザンドアイズで製品マーケティング担当バイス・プレジデントを務める
アレックス・ヘンソーン-イワネ氏


この問題を解消する「新しいモニタリング手法」を提供しているのが、米サウザンドアイズである。ユーザーからクラウドサービスまでの経路を見える化し、トラブルを検知・解析するSaaS型サービスを提供している。

同社は2018年1月19日に記者説明会を開催し、日本法人の設立を発表した。製品マーケティング担当バイス・プレジデントのアレックス・ヘンソーン-イワネ氏によれば、「Fortune500のうち、46の企業がサウザンドアイズを採用している」という。

国内でも約1年前から販売を行っており、すでに国内での導入実績もある。サウザンドアイズ・ジャパンの代表に就任した尾方一成氏は「日本法人の設立によって、販売、パートナー開拓、サポートまでより手厚くできる。さらにビジネスを拡大していく」と話した。



日本法人 カントリーマネージャーの尾方一成氏

インターネットとクラウドの性能を見通す“千里眼”
サウザンドアイズのサービスとはどのようなものか。イワネ氏は、「アプリケーションのパフォーマンスを理解でき、かつ、インターネットも含めて(ネットワークの)パスの情報をすべて取得できる」と話す。



サウザンドアイズが行うモニタリングの概要


これを可能にするため、サウザンドアイズは世界の150以上の都市にアプリケーションとネットワークのパフォーマンスを測定する「Cloud Agent」を配置しているという。これが常時、インターネットの状態を監視しているわけだ。

加えて、サウザンドアイズのサービスを利用するユーザーは自社のデータセンターや拠点のサーバー、ルーター等に「Enterprise Agent」を配置することができる。これは、各オフィスからクラウドサービスのパフォーマンスを測る役割を担う。

そのほか、エンドユーザーのPCにインストールしてデバイス単位のユーザーエクスペリエンスを測定する「Endpoint Agent」、ジッタやロス、MOS値等のVoIP品質をモニタリングする「VoIP Monitoring」などのソフトウェアも用意しており、「このようにして収集したデータを高度なアルゴリズムを用いて解析する」(イワネ氏)ことで、アプリケーションのパフォーマンスとネットワークのパスを見える化する。



エンドユーザーからクラウドまでエンドツーエンドでネットワークを見える化する


これにより、ユーザーは自社のLAN/WAN、データセンターからインターネット、そしてクラウドまでをエンドツーエンドですべて可視化できるようになる。例えば、Office 365のようなSaaSを使っている企業で急にレスポンスが低下したような場合、問題の原因が拠点ルーターの負荷なのか、それともISP側にあるのか、すぐに特定して対処できるようになるわけだ。

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