「LTE-Mの通信サービスを1回線あたり月額40円から」――。
KDDIは2017年11月16日、記者向けの説明会を開催し、2018年1月からLTE-M(LTE Cat.M1、カテゴリーM1)による通信サービスを開始すると発表した。その料金は1回線あたり月額40円からだという。
説明会で登壇したKDDI ビジネス事業本部 ビジネスIoT企画部 部長 原田圭悟氏(左)と、同社 技術企画本部 技術企画部 グループリーダー 松ヶ谷篤史氏 |
KDDIの子会社ソラコムは、IoT向け通信サービスを安く提供していることで知られており、その価格は1日10円~、月額にすると300円だ。しかし、今回KDDIが発表したLTE-Mは、さらにグンと安い月額料金で利用できるようになる。
KDDIによるLTE-Mの通信サービスの正式名称は、「KDDI IoTコネクト LPWA(LTE-M)」。同サービスには、利用可能なデータ容量に応じて料金プランが3つあり、その3つのプラン内でもさらに契約回線数によって単価が変わる。
KDDI IoTコネクト LPWA(LTE-M)の通信サービス料金 |
3つの料金プランは、月間10KBまでの「LPWA10」、同100KBまでの「LPWA100」、同500KBまでの「LPWA500」。前述の月額40円は、LPWA10のプランで契約回線数が500万1~1000万回線という、最も安いケースだ。最も高いケースは、契約回線数が1~10万回線のLPWA500で、月額は200円だ。
なお、もう1つのセルラーLPWAであるNB-IoTに関しては、「2017年度内に提供開始できるように準備を進めている。期待して待っていてほしい」と原田氏は語る。
独自機能「SIMセキュリティ」も提供LTE-Mの通信サービスには、オプションで「インターネットVPN」と「SIMセキュリティ」の機能が提供される。インターネットVPNは、IoTデバイスと企業のサーバー間をIPsec-VPNで接続するもので、初期設定費1万円~、月額7500円~のオプション料金がかかる。
もう1つのSIMセキュリティは、SIMカード内に格納さえた認証用の鍵とアプリケーションを活用し、サーバーへの不正アクセスなどを防ぐ。オプション料金は1回線あたり月額10円だという。
インターネットVPN機能のイメージ |
SIMセキュリティ機能のイメージ |