日本電業工作、災害時に活躍するオールインワンの可搬型長距離無線LAN

日本電業工作は2013年9月24日、4.9-5GHz長距離無線LANシステム「FalconWAVE」のラインナップの1つとして、臨時可搬型パッケージシステムを開発したと発表した。同システムは、無線伝送用のアンテナと無線機、カメラ、ケーブルがオールインワンになった製品で、災害現場などの映像を無線伝送できる。

同システムの特徴の1つは、無線機が3.5Wの低消費電力を実現している点。このため小型の太陽電池システムを構築でき、可搬の太陽光自立電源を組み合わせることで、災害時や緊急時に電源がない場所でも臨時の現場監視を行うことができるという。周波数は4.9-5GHzを使用するため、耐降雨特性にも優れる。

日本電業工作が行った実験では、河川から約14km離れた山頂の中継点を介し、さらにそこから約16kmの事業所まで無線伝送。ビットレートは約5Mbpsでコマ落ちのないスムーズな映像受信が確認できたという。また、設置時間は53分、導通までの設定・調整時間は11分だったとのこと。

FalconWAVE
日本電業工作が実施した実験の概要図

なお、FalconWAVEで伝送した映像は、同社の土石流・河川監視システム「DynaMode」で解析し、測定データやアラートを管理者の携帯端末にメールで通知することができる。

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