企業ネットワーク最前線

アバイアが推進する「Application Defined Network」とは何か?

文◎太田智晴(編集部) 2013.04.10

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UCやコンタクトセンター市場でリーダーの一角を占めるアバイアだが、スイッチなどネットワーク機器の領域でも存在感が増してきている。シスコを筆頭に強力なライバルがひしめくネットワーク機器市場にあって、アバイア独自の価値とは何か。米本社のシニアバイスプレジデントでネットワーキング事業を統括するマーク・ランダル氏が語る。


「アバイア」と聞いてスイッチなどのネットワーク機器が思い浮かぶ人はまだ少数派かもしれないが、実は同社のネットワーキング事業には30年に及ぶ長い歴史があるという。

「我々のネットワーキング事業がどのように30年前から遺産として継承されてきたかというと、まずはウェルフリートとシンオプティクスという会社がありました。1994年に両社は合併してベイ・ネットワークスが設立されるのですが、その後、1998年にノーテルがベイ・ネットワークスを買収。そして2009年にアバイアはノーテルのエンタープライズ部門を買収し、同社のUC、コンタクトセンター、そしてネットワーキングの事業を手に入れました」。ちなみにこの30年間での出荷ポート数は1億ポート。アバイアはネットワーク機器市場の新参者ではなく、由緒正しき歴史があるというわけだ。

ただ、もちろん大切なのは、引き継いだ遺産をどう発展させてきたかだ。ランダル氏は次のように説明する。

「ノーテルのエンタープライズ部門の買収後、我々はすぐに単なるネットワーキング事業からApplication Defined Networkingへの進化に取り組み始めました。リアルタイムアプリケーションに焦点を当てるとともに、キャリアクラスの品質のイーサネットをエンタープライズに提供することに注力してきたのです」

同氏はこれまでシスコやブロケードのシニアバイスプレジデント、フォーステンネットワークス(現デル)のCEOなどを歴任した人物だが、競合他社との違いをこう話す。

「競合他社は皆、ネットワークこそがすべての中心にあると捉えています。アプリケーションに関しては、それほど考慮していません。しかし、我々の考え方は異なります。ネットワークはあくまでアプリケーションの下位に存在するもの。アプリケーションを支えるために、ネットワークはあるべきです。さらにいえば、ネットワークはコラボレーションのためのイネーブラーでなければならないと考えています」

UCもビデオ会議も、すべてはコラボレーションのため。ネットワークもそのための1要素に過ぎず、だからこそコラボレーション、とりわけリアルタイムアプリケーションにジャストフィットしたネットワークソリューションを目指しているのだという。


アバイア マーク・ランダル氏
米アバイア シニアバイスプレジデント 兼 ジェネラルマネージャ アバイア ネットワーキング マーク・ランダル氏

セキュアなモバイルコラボレーションを実現

ではアバイアのアプリケーション中心のネットワークとは、具体的にどのような特徴を持つのだろうか。

ランドル氏が強調した点の1つは、エンド・ツー・エンドのソリューションを提供できることだ。データセンター向けコアスイッチの「VSP9000」、ToRスイッチの「VSP7000」、キャンパス向け/ブランチオフィス向けのスイッチ、無線LANアクセスポイントなどのネットワーク機器に加えて、IP電話機などの端末、さらにはUCやビデオ会議など、「アプリケーションからユーザーまで、エンド・ツー・エンドの接続を提供」することで、高品質のリアルタイムコラボレーションを効率よく実現できるという。

また、エンド・ツー・エンドでアバイア製品を採用しない場合でも、メリットを享受できるとのこと。例えば、ネットワークに接続する際のコネクションポイントにアバイア製品を採用していれば、バックエンドは他ベンダーであっても、音声やビデオのセッション品質をモニタリングすることが可能だという。

モバイルに関しても、「Identity Engines」というソリューションを提供している。これは、データセンター内のアプリケーションに、誰が、どのデバイスで、どのネットワークを介して接続しているかによって異なるポリシーを適用することで、セキュアなモバイルコラボレーションを可能にするもの。

例えば、人事部で働く従業員が会社支給のノートPCを使ってオフィスの有線LANから接続してきた場合にはアクセス権限をフルに付与するが、同じ従業員がタブレットを使ってカフェの公衆無線LANから接続してきた場合にはEメールへのアクセスのみ許可するといったことができるという。

「Identity Enginesはオープンスタンダードなアプリケーションですので、どのベンダーのネットワークでも使えます。また、アップル、サムスン、HTCなど、どのモバイルデバイスにも対応します」

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