NTTドコモは2012年2月1日、ウォルト・ディズニー・ジャパンと協業し、「Disney Mobile on docomo」ブランドのスマートフォン2機種を2月下旬以降、発売すると発表した。

ウォルト・ディズニー・ジャパンのデービッド・ミルスタイン氏（左）とNTTドコモの永田清人氏

「ディズニーの世界観を満載したスマートフォンとサービス、コンテンツをパッケージにしたブランドを立ち上げる」――NTTドコモ執行役員マーケティング部長の永田清人氏はこう抱負を語った。

ディズニーはiモードのコンテンツプロバイダーとしてドコモと長い間パートナーシップを組んでおり、「これまでの関係をベースに新たな価値を提供したい」（永田氏）としている。

第一弾として発売されるスマートフォンは、「F-08D」（富士通製）と「P-05D」（パナソニック モバイルコミュニケーションズ製）の2機種。いずれもAndroid 2.3および防水・防じんに対応する。

F-08Dは、4.3インチHD液晶と1.2GHzデュアルコアCPUを搭載。おサイフケータイやワンセグ、赤外線通信機能を備えるほか、オリジナルデザインの充電器も付属する。

おサイフケータイやワンセグなど機能も充実した「Disney mobile on docomo F-08D」

P-05Dは、4.3インチ有機ELディスプレイと1GHzデュアルコアCPU、おサイフケータイ機能を搭載。薄さ7.8mm、重さ103gとスリムなデザインが特徴で、オリジナルジャケットも同梱する。

スタイリッシュなデザインが特徴の「Disney mobile on docomo P-05D」

Disney Mobile on docomoでは、他社向けに有料で配信しているアプリを無料で提供する。新しい試みとして、「かたちパズル」「おとあそび」といった子供向けのアプリを毎月追加するなど、若い女性だけでなく子供を持つ母親もターゲットにしている。

さらに、ディズニーの長編アニメや「パイレーツ・オブ・カリビアン」などの動画コンテンツを月間20時間分（約10作品）視聴できる「Disney シネマ」、今年3月に開局するBS放送の新チャンネル「Dlife」で放送される海外ドラマを月間50時間分（約10作品）見放題となるなど、動画サービスも充実している。

詳細は未定だが、東京ディズニーリゾートや、ディズニーストアでの特典も用意しているという。

ミッキー＆ミニー、CMキャラクターを務める女優の堀北真希さんも登場

ディズニーはこれまで、ソフトバンクモバイルのMVNOとして｢ディズニー・モバイル」ブランドで端末を提供してきたが、今回はドコモと協業という形を取る。この点について、ウォルト・ディズニー・ジャパン インタラクティブ・メディア・グループ モバイル ゼネラルマネージャーのデービッド・ミルスタイン氏は「パートナーによって事情が異なり、我々はパートナーに合う形でビジネスを進める」と説明した。

ドコモの永田氏によると、継続的に端末を提供し、2年間で100万台を目指したいという。