【ワイヤレスジャパン】単3電池で3年動作! 超低消費電力のセンサー用Wi-Fiチップ

ワイヤレスジャパン2011の展示会場ではZigBeeやBluetooth、Z-Wave、ANTなど多種多様なセンサーネットワーク向け無線規格の最新動向が見られるが、マクニカグループのアルティマのブースで面白い製品を発見した。GainSpan社の無線LANチップで、Wi-Fiとは思えない超低消費電力を実現している。例えばブースには同社の無線LANチップを採用したサクサの「無線LANセンサ」が展示されていたが、単3電池2本で3年動作するという。さらに専用リチウム電池使用時は10年動作する。

GainSpan社の無線LANチップを採用したサクサの「無線LANセンサ」。単3×2本で3年動作する
GainSpan社の無線LANチップを採用したサクサの「無線LANセンサ」。単3×2本で3年動作する

説明員によれば、この超低消費電力はGainSpan社独自のアーキテクチャによるところが大きく、スタンバイ時にはRTC(Real Time Clock)以外のすべての電力消費をストップするという。

Wi-Fiをセンサーネットワークに採用するメリットは、既存のTCP/IPネットワーク環境に直接つなげられるため、システムの導入・運用コストなどを抑えられる点だ。一方、課題は消費電力の高さだが、GainSpan社のチップはそこに解決策をもたらすものである。

GainSpan社の無線LANチップ。スタンバイ時の待機電力は5μA、ウェイクアップ時間は6ms。通信方式はIEEE802.11bに対応する
GainSpan社の無線LANチップ。スタンバイ時の待機電力は~5μA、ウェイクアップ時間は6ms。通信方式はIEEE802.11bに対応する

このほかアルティマブースでは、大容量HD映像の伝送が行えるQuantenna Communications社の「IEEE802.11n 4×4 MIMO無線LAN IC」やSierra Wireless社のM2M向けワイヤレス通信ソリューションなどを展示している。

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