NTTドコモ、LTEのサービスブランドは「Xi(クロッシィ)」に決定、新たな企業ビジョン「HEART」も発表

NTTドコモは2010年7月29日、2010年度第1四半期決算を発表した。

売上高は前年同期比0.4%増の1兆892億円、営業利益は同4.5%減の2405億円と増収減益だった。ドコモが増収となるのは3年ぶり。新販売方式の導入から2年が経過し買い替え需要があったことに加えて、スマートフォンやデータ通信カード、デジタルフォトフレームの販売が好調で、純増数は昨年同期比64%増を達成、端末の総販売台数も2年半ぶりに増加に転じた。山田隆持社長は「販売台数の減少に歯止めがかかった」と述べた。

NTTドコモの山田隆持社長

販売台数が増加したにもかかわらず、端末機器原価や代理店手数料といった端末販売費用は前年同月比89億円減少、通信設備使用料などのネットワーク関連コストも同212億円減少したことが利益につながる一方、電池パックの無料提供といった「ロイヤリティプログラム」のコストが膨らんだ。

第1四半期の総合ARPUは前年同期比4.6%減の5190円で、内訳は音声ARPUが同4.6%減の2680円、パケットARPUが同3.3%増の2510円。スマートフォンの中でも特に「Xperia」の販売が好調なことに加えて、パケット定額サービスの加入促進や店頭でのコンテンツ利用勧奨などの施策によりパケットARPUが増加。さらに、海外の子会社の新規事業や通信販売、クレジット事業といった「その他の収入」が拡大した。

山田社長は「音声ARPUの減収をパケットARPUやその他の収入でまかなえるようになってきた」と語るとともに、パケットARPUが音声ARPUを上回る時期については「今年度第4四半期になる可能性が高い」との見通しを示した。

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