NTTソフトウェアは2010年7月29日、同社が提供しているモバイルセントレックスソリューション「ProgOffice(プログオフィス) 2.0」の無線制御機能のみを独立させ、IP-PBXメーカー向けに無線アクセスコントローラ「ProgOffice/AC」を発売すると発表した。8月1日より販売開始する。
「ProgOffice 2.0」は、FOMA N906iL(onefone)をはじめとする無線LAN携帯デュアル端末や無線IP電話機、ノートPCとソフトフォンなどの多様な端末を用いてワイヤレスの企業内電話システムを構築できる。輻輳時や外来波の電波干渉などを制御する機能を組み込むことで、無線LANを利用して安定した通話が行えるのが特徴だ。NTTソフトウェアにはIP-PBXメーカー各社から、その無線制御機能の単体販売の要望が寄せられていたという。今回のProgOffice/ACの販売は、それに応えたもの。
図表:ProgOffice/ACの無線制御機能(出典:NTTソフトウェア) |
ProgOffice/ACは、IP-PBXの無線制御機能を補う製品として提供される。最大収容端末数は1000端末、接続可能なアクセスポイント数は32個(拡張可能)。本製品を組み込むことで、無線LAN搭載携帯電話を始めとする無線IP電話の電波状態やアクセスポイントの利用状況を把握し、通話に適したアクセスポイントに自動的に切り替えることにより通話の品質を確保することができるという。