NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は2022年3月29日、選択型の定型メニューを中心にICT戦略の企画立案、システムの設計・構築、運用・保守をワンストップで対応可能なマネージドサービス「X Managed(クロスマネージド)」を4月1日より提供開始すると発表した。
同サービスは、ネットワーク、クラウド、セキュリティの3つの領域について、顧客企業の戦略の企画立案と、それに基づくシステムの設計・構築、運用・保守をNTT Comが対応するもの。これまで数多くのマネージドサービスを提供してきた実績をもとに、定型の「スタンダード」と「オプション」、非定型の「プロフェッショナル」の3種類のメニューを準備している。
「X Managed」のメニュー構成 |
「スタンダード」は、システムの死活監視や問い合わせ受付など、顧客企業が共通で必要となる対応を一式で提供する。「オプション」は、ネットワークの経路情報変更作業など頻繁に発生する要望を定型化した選択型のメニュー。「プロフェッショナル」は、コンサルティングなど定型化できない要望に対応する。
X Managedは、ICT戦略の企画立案からシステムの運用・保守に至る一連のライフサイクルにワンストップで対応可能。ライフサイクルごとにメニューを準備しているため、局所的な対応やライフサイクル全体にわたる対応のいずれについても選択できる。顧客企業の要望に応じてマネージドサービスを導入できるので、コスト最適化や将来的に生じる新たなニーズにも柔軟に対応することが可能だ。
また、顧客企業が共通で必要となる対応や頻繁に発生する要望を定型化した選択型のメニューをラインナップしている。オーダーメード式に見られる複雑な仕様検討は不要で導入が容易であり、顧客企業が要望するマネージドサービスをこれまで以上に安価に提供することができる。定型メニューで対応できない要望も、これまでに培った高度な技術やノウハウを活用した非定型メニューで対応する。定型メニューと非定型メニューを組み合わせることで、あらゆる要望に対応可能。同サービスの導入により、顧客企業のTCO(Total Cost of Ownership)を約30%削減することを目標としている。
さらに、NTT Com社内の大規模なプロジェクトへの導入も進む「X Managed Platform」を採用し、最先端のデジタル技術を活用した運用・保守を行う。傾向分析をする機能に強みを持つため、通信トラフィックのデータやシステムのログ情報などをもとに将来的なシステムトラブルを高精度に予測することができる。また運用・保守を自動化する機能にも強みを持つことから、人手よりも正確かつ迅速な故障箇所の特定などが可能であり、システムトラブルが発生した場合の早期復旧を実現する。専門のチームにより継続的に機能が改善されるので、運用・保守の精度はさらに向上していくという。
NTT Comでは、顧客企業の要望や市場環境に応じて、同サービスの継続的な改善や運用・保守の自動化を進める機能開発に取り組むとしている。