NTTドコモは2021年6月29日、IPv4アドレスの後継となるIPv6アドレスの普及に向けて、「IPv6 シングルスタック方式」を2022年春より導入すると発表した。
IPv6シングルスタックの接続イメージ |
これに先駆け、アプリケーション・コンテンツ開発者向けに動作確認のための試験環境を提供する。期間は2021年7月1日から12月初旬までを予定している。
IPアドレスはインターネット上で端末を識別するために割り当てられている住所のようなもの。昨今、IoT機器の増加や5Gの普及に伴いインターネットに接続する機器数が増加しており、IPアドレスの需要は高まっているが、従来規格のIPv4アドレスは世界的に不足している。
IPv4アドレス枯渇問題を解決するため、ドコモでは端末にIPv6アドレスのみを割り当てる方式である「IPv6 シングルスタック方式」を導入する。IPv6アドレスは膨大な数を割り当てることができ、不足の心配はない。「IPv6 シングルスタック方式」の導入により、今後のネットワーク接続端末数の増加に対応することが可能だとしている。
現在、ドコモの端末にはIPv4アドレスとIPv6アドレスの双方を割り当てているが、導入後は対応端末にIPv6 アドレスのみを割り当てる。本方式の導入に伴うユーザーによる設定変更や申し込みは不要だ。