ノキアは2021年3月4日、九州地区を中心に通信サービスを提供するQTnetが2020年4月より開始しているローカル5Gのプライベート・ワイヤレス・ネットワークへ無線設備を提供したことを発表した。商用周波数免許の取得を通じてローカル5Gネットワークが展開されるのは、九州では今回が初めてという。
QTnetは国内初の産学連携事例として、九州工業大学と協力して同大学キャンパス内にローカル5G環境を構築し、ローカル5Gの実証事業を展開している。実証事業には、セルフサービスの店舗、視覚障害者のための歩行サポート、カフェテリアの混雑度の監視、パートナー企業や研究室との新しい試みが含まれ、Nokia Digital Automation Cloud(NDAC)をサービス基盤として利用している。
NDACは、クラウド型のプライベートモバイルネットワークプラットフォームで、プライベートLTEおよびローカル5G環境全体をクラウドで一括管理することができる。