京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は2010年6月29日、UQコミュニケーションズのWiMAX網を利用したMVNO支援サービスを7月30日から開始すると発表した。
同サービスは、企業がモバイルWiMAXを活用した通信サービスをMVNOとして提供する場合に、KCCSがMVNEとしてインフラ提供や業務代行などの支援を行うというもの。この支援サービスを利用すれば、通信事業の経験がなくても、最短1カ月、初期コスト最小数十万円からWiMAX網を利用した新規ビジネスを立ち上げられるという。KCCSは、UQコミュニケーションズとレイヤ2接続に相当するパターン5で接続しているため、同サービスを利用するMVNOは固定IPアドレスや閉域接続も実現できる。
KCCSのMVNO支援サービスは、具体的にはコアネットワークや認証システムを提供する「ネットワークインフラ」と、Webブラウザからオンライン上で端末の開通/解約などが行える「MVNO運営支援システム」の2つの機能から構成される。この2つの機能の提供料金は、インターネット接続の場合、初期費用が31万5000円~、月額費用は10万5000円+1端末当たり3654円。閉域接続の場合は、初期費用は52万5000円~、月額費用は18万9000円+1端末当たり3560円(いずれも税込)。このほか業務代行サービスも提供され、こちらは個別見積もりとなっている。
KCCSでは年間2億円の売上を目標にしている。また、KCCSでは今後、3GやWiFi、LTEなどへの対応も進めていく計画だ。