インターネットイニシアティブ(IIJ)は2020年11月6日、前年5月より運用している白井データセンターキャンパス(千葉県白井市)に、最新のモバイル技術を体感できる実験施設「白井ワイヤレスキャンパス」を開設し、2020年11月9日から公開すると発表した。
多種多様な無線通信技術を1カ所に集め、デモや展示を通してそれぞれの特徴や実力値を体感できる場として、また、端末や通信機器メーカーには、新製品の動作検証や、コアネットワーク設備との相互接続性の検証環境として利用できるほか、共同で無線通信ネットワーク運用の実証実験を行う場として開設する。展示内容は下記の通り。
1)プライベートLTEとパブリックLTEの自動切替
2)プライベートLTEを利用した警備ロボットの遠隔監視と制御
3)Wi-Fi6
4)IoT向け無線通信技術である「LoRaWANR」
5)ローカル5GSA(StandAlone方式)を模した有線接続による映像伝送
6)セルラーLPWA(LTE-M)とSoftSIM
ローカル5G NSA(Non-StandAlone)方式については、IIJが住友商事と共同で設立したグレープ・ワンが提供している地域BWAや5G NRの無線基地局を同社より調達し、白井DCCに設置する予定。現在、白井データセンターにおけるローカル5G無線局免許申請を進めているという。
2020年末に予定されている6GHz未満の周波数帯(Sub6帯)割り当ての制度化に合わせ、2021年6月以降に、国内メーカーのコアネットワークと無線基地局を組み合わせた5G NRによる検証環境を構築する予定だ。