NTTとインテルは2020年5月14日、「IOWN」の実現に向けて2023年4月までの共同研究契約を締結したと発表した。
IOWNは、2030年頃の実用化を目指している次世代コミュニケーション基盤構想。NTTが昨年提唱し、インテルはその推進団体「IOWN Global Forum」の共同発起人にもなっている。
NTTとインテルは両社の強みを生かし、IOWN技術の共創に取り組む。具体的には次の分野で共同研究を実施するという。
(1)フォトニクス/光電融合技術
光技術を従来のような長距離信号伝送だけでなく、電子回路と連携したプロセッサチップ内の信号処理部にも導入し、光電融合による新しいコンピューティング基盤を実現
(2)高速分散コンピューティング
大容量・低遅延な将来の通信インフラを最大限に活用して地上、エッジ、クラウドをつなぎ、実世界からの膨大なリアルタイムデータを効率的に処理するコンピューティングインフラを実現
(3)オープンフレームワーク
多様化しながら加速的に進化しているAI演算デバイスを(2)の高速分散コンピューティングインフラにおいて活用するためのソフトウエアフレームワークを開発
この共同研究の成果を活用したスマートモビリティやスマートインダストリ、スマートアグリカルチャ、スマートエリアマネジメントのPoC、ユーザー評価も2020年度下期より開始するとのこと。