IDC Japanは2020年4月27日、国内企業向けネットワーク機器市場予測を発表した。同市場は、企業向けイーサネットスイッチ、企業向けルーター、企業向け無線LAN機器で構成される。
これによると、2019年の国内企業向けネットワーク機器市場は前年比3.5%増の2456億9200万円で、2018年に引き続いてのプラス成長となった。
プラス成長を牽引したのは無線LAN機器市場だ。「ワイヤレスファースト」のさらなる浸透を背景に、企業向け無線LAN市場の年間平均成長率(CAGR)は4.8%(2019~2024年)で推移する見込みだ。
一方、イーサネットスイッチとルーター市場はマイナス成長に転じており、同期間のCAGRはマイナス2.5%とIDC Japanは予測している。
新型コロナウイルスが2020年の企業向けネットワーク市場に与える影響については、経済状況の悪化や企業活動の低迷によって、マイナスに働くとしている。企業向け無線LAN機器市場についても、GIGAスクール構想実現に向けた無線LAN環境整備や、Wi-Fi 6へのリプレイスの本格化といった力強い市場押し上げ要素はあるものの、支出額は2.7%の増加に留まるという。
国内企業向けネットワーク機器市場 支出額予測