NTTコムが事業戦略説明会「事業構造を変革し新たなビジネスモデルを構築」

NTTコミュニケーションズは4月22日、2020年度の事業戦略説明会を開催した。PSTNのIP網への移行と個人向けISP市場の縮退という事業構造の転換期にあるなか、今年度は①Smart Data Platformの拡充、②ソリューション提供能力の強化、③新規事業の創出の3点に注力する。

NTTコミュニケーションズ(以下、NTTコム)は2020年4月22日、今年度の事業戦略説明会をオンライン形式で開催した。

NTTコミュニケーションズの庄司哲也社長

NTTコムは目下、「PSTNからIP網への移行」「個人向けISP市場の縮退」という2つの事業構造の変化に直面している。

固定電話は2025年にPSTNからIP網への移行を完了すると、距離に応じた通話料金から全国一律の料金体系となる。このため、長距離電話を手掛けるNTTコムは事業収益の大幅な減少が避けられない。

一方、個人向けISP市場は、モバイル回線へのシフトが急速に進み、市場全体が縮退している。

2024年度の固定電話と個人向けISPの収益は、2012年度と比べて約6割も減少する見通しだ。「PSTNの廃止までに事業構造の変革と新たなビジネスモデルの構築が急務」と庄司哲也社長は語った。

そこで、NTTコムは顧客企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)に貢献し、「Smart World」の実現を目指すパートナー「DXEnabler」となることを目指している。2020年度はその実現に向けて、①Smart Data Platformの拡充、②ソリューション提供能力の強化、③新規事業の創出の3点に注力する。

2020年度の取り組みに合わせて組織体制も刷新

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