2020年3月25日から5Gサービスを開始するNTTドコモが、同日より、ローカル5G構築支援を含む「ネットワークカスタマイゼーション」を提供すると発表した。

ネットワークカスタマイゼーションは、5Gをはじめとした通信ネットワークを顧客企業の要望に合わせて、エリア調査から構築設計・導入支援までをサポートする総合的なコンサルティングサービス。開始時点では以下の4つのメニューを提供し、要望に応じて順次追加するとしている。

(1) ワイヤレスコンサルティング
企業等のネットワーク全般に関する困りごとに対して、ドコモの5G、LTEやWi-Fi等の汎用ネットワーク技術も含めて最適な提案を実施する。

(2) キャリー5G
要望や電波状況調査などをもとに、専用の台車などに5Gの可搬型基地局を設置することで、希望のエリアで5Gを利用できるようにする。

可搬型基地局「キャリー5G」のイメージ

(3) ローカル5G構築支援
電気通信事業者としての無線システム運用ノウハウを活かし、ローカル5Gのネットワーク構築を支援する。顧客企業の希望や利用範囲などに基いて要件を定義し、電波伝搬ツールを利用して、エリア設計を支援。専門知識が必要な物品調達、免許申請も任せることができる。

ローカル5G構築支援のイメージ

(4) ドコモオープンイノベーションクラウド
低遅延、高セキュリティなどMEC（Multi-access Edge Computing）の特長を持つクラウドサービス。接続端末とクラウド基盤間の通信経路を最適化することでネットワーク伝送遅延を短縮する「クラウドダイレクト」の提供を2020年5月下旬以降に予定している。