NTTは11月11日、光ファイバーで伝送する微小エネルギーを有効活用し、災害時の通信を確保する研究に着手したと発表した。
通信用の光ファイバーで伝送できる電力は限られているため、光エネルギーの高効率利用技術に加えて、通信装置の消費電力抑制技術、熱や振動など他の微小エネルギーに関する研究も併せて進める。
メタル線による公衆電話網では、通信ビルからの給電によって停電時にも電話可能だった。しかし、光ファイバーによる通信ネットワークでは必要な電力が増大しており、非常用電源などがないと停電時に通信できない。
こうした状況を改善するため、NTTが2030年の実用化を目指しているコミュニケーション基盤「IOWN」の提供価値の1つとして、今回の研究に取り組むという。
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