タレスが7月に発表した、アクセス管理に関する国際調査「タレスアクセス管理インデックス2019」は、日本を含む世界11カ国のIT意思決定者1050名を対象に行われたものだ。
それによると、49%がクラウドサービスはサイバー攻撃の最大の標的であると回答している。
クラウドプロテクション&ライセンシング アジア太平洋地域担当 ヴァイス・プレジデントのラナ・グプタ氏は「クラウドサービスを導入すると、セキュリティもオンプレミスからクラウドへ移行する必要があるが、従来型のセキュリティ対策を取り続けている企業が多い」と指摘する。
クラウドプロテクション&ライセンシング アジア太平洋地域担当 ヴァイス・プレジデントのラナ・グプタ氏 |
クラウドサービスの利用を拡大するためには、アクセス管理ソリューションによる保護が必要と考えているIT意思決定者は97%に上るが、その一方、非効率的なアクセス管理が自社に問題を引き起こす可能性がある、または引き起こしていると考えている割合も95%に達する。
IT意思決定者の97%が、クラウドサービスの活用にアクセス管理が不可欠と考えている |
クラウドサービスをサイバー攻撃から防御するのに最も有効なアクセス管理ツールとして、58%が挙げているのが二要素認証だ。このほか、ワンタイムパスワードやバイオメトリクス認証なども効果的と考えているIT意思決定者が多い。
クラウドサービスをサイバー攻撃から守る有効な手段として、58%が二要素認証と回答 |
実際の導入状況でも二要素認証が最も多く70%、次いでシングルサインオンが53%となっている。