米マイクロソフトが2019年7月30日に公表した調査結果によると、世界の大企業の80%以上がIoTソリューションの導入を進めており、2年以内に企業の94%がIoTという“見えない革命”を実現するという。
「IoTは様々なモノに大きな影響を及ぼしているが、私はそれを“見えないIoT”と考えている。例えば、エレベーターの信頼性が高まったり、給水ポンプが壊れなくなったり、農業で使われるエネルギーや水の量が30~50%減ったりする、といったことだ」
マイクロソフトでAzure IoT担当ディレクターを務めるSam George氏はこのように語ったうえで、「IoTが各業界の状況を一変させる可能性はきわめて大きい。小売、エネルギー、農業、製造など、多くの業界でその変化を示す兆候が見られる」と指摘している。
その一方、リーダーたちの間で高まっているのが、セキュリティへの不安だ。ビジネスリーダーやテクノロジーリーダーの97%が、IoTの採用にあたってセキュリティ上の懸念を抱いていることを認めているという。