IDC Japanは2019年7月29日、国内ネットワーク機器市場の2018年のベンダーシェアを発表した。
これによると、シスコシステムズが前年に引き続き、47.9%と半数近いシェアを獲得した。同調査は、イーサネットスイッチ、ルーター、企業向け無線LAN機器が対象だが、いずれの製品分野でもリーダーだった。特に無線LAN市場においてシスコは、市場成長率を大きく上回る35.4%増を達成している。
シスコに続くのはヤマハとアライドテレシスで、ともにスイッチ/ルーター市場という安定基盤を持ちながら、無線LAN機器市場の成長の波を捉えたのが要因だという。
また、ユーザーセグメント別では通信事業者向けの低迷が続いているが、その打開策についてIDC Japanの草野賢一氏は「5Gサービス展開の迅速化、省力化にいかに寄与できるかが重要なポイントになる。5G基地局の迅速な展開を阻害する要因として、設置に関わる人材不足が挙がる中で、ネットワーク機器の設置や試験を自動化し省力化する重要性がいっそう高まる」と述べている。
国内ネットワーク機器市場 ベンダー別 支出額シェア実績(2018年)